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2012年3月25日 (日)

1672 虫の目

物事の見方にはいくつかの視点が考えられますが、先ず「虫の目」について、書いて見ます。虫の目とは、物事を見る際に虫の様に、極端に近寄って詳細に観察する事を指します。全ての物質は分子や原子、さらには素粒子レベルまでブレークダウンできるはずですが、同様に例えば人間の世界で起こる社会現象も、微視的に観察すれば、個人の行動の集合だと見る事も出来るでしょう。これを還元的な見方とも言いますが、いわば森の中で木々や植物を観察する事に似ているでしょう。現象を把握するのに、全体だけを大雑把に観察しても、何も見つからない事は良く経験するところです。

しかし、微視的に見れば、そこで何が起こっているか、その集合として全体で何が起こっているか、起こりそうかが見えてきます。というより、普通の人間の頭では還元的な物事の理解しか出来ないとも言えるかもしれません。もちろん、一を見て瞬時に全体を把握できる天才も少数は存在するでしょうが、私たち一般人はそうはいきません。個々の要素を良く観察し、それを理解してからでないと、全体像がぼやけて良く見えないのが通例です。

これは、投稿者が「元技術屋」だからかもしれませんが、科学や技術の多くは還元的なモノの見方に立脚しているとおもっています。つまり、如何に大きな構造物や装置といえども、数多くの部品から構成され、個々の部品の性能が、全体としての機能を支えているという見方です。社会現象でも、自然現象でも微視的に観察し、事実を積み上げなければ結局何も見つからないでしょう。最近のニュースでも、大きな地震の前に、樹木の持つ電気伝導度に大きな変化が観察されたとか。大地震前の地下水位の変化も多く報告されている様に、継続的でしかも微視的な観察は非常に重要な行動だと言えます。

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