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2012年3月29日 (木)

1675 PM2.5

あの環境汚染が著しいC国でさえ、ここにきてPM2.5の規制を打ち出してきました。PM2.5とは、数ミクロン以下の微粒浮遊粉じんのことで、5ミクロン以上の大きさの粉じんが、気道にある繊毛で補足されるのに対し、それ以下の微粒子は肺の奥深くまで達し、肺胞に付着する性質があります。肺胞に付着した粉じんは、もはや排出される事はなく、異物として肺組織の細胞に取り込まれてしまいます。もちろん無機物の場合は細胞内で分解されませんので、死ぬまで肺に留まり続ける事になります。

粉じんの形状や生体との親和性にもよりますが、場合によっては石綿繊維の様に発がん性を発現する場合もある様です。PM2.5の主な発生源は、化石燃料の燃焼によるものですが、とりわけ車の排ガスに含まれるものが、量も多くかつ多種類に及ぶことから、中には有害なものも多い事が懸念されます。

かつて、有鉛ガソリンを燃やしていた車や、性能の悪いディーゼルエンジンの排気ガスや亜硫酸ガスなどを含む工場排煙による、喘息や呼吸器疾病を伴う大気汚染公害が、裁判を伴う社会問題となって、大気汚染には懲りているはずのこの国が、諸外国の動きに押される形で、やっとPM2.5にも社会の目が向き始めたのは、遅きに失した感があります。PM2.5は、非常に高性能の粉じん対策用マスクでも着用しない限り、体内への侵入を防止する手段がありません。発生源から絶つしか有効な対策は無いはずなのです。その対策を考え様にも、十分なデータさえまだ殆ど整備されていないのが現状です。先ずは、車や工場からのPM2.5の排出量と大気濃度の実態調査から始める必要があります。

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