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2012年6月30日 (土)

1768 雑草のDNA

毎日通るバイパスに沿って作られている歩道の土手やハンドレールは、勢いのよい夏の雑草に完全に占拠されています。雑草の特徴としては、とにかく成長が速い、とにかく葉っぱが広い、とにかく高く伸びる、とにかく種を沢山つける、とにかくツルを伸ばす、とにかく舗装に1ミリでも隙間があれば根が張れる、とにかく・・・。枚挙にいとまがありませんが、しかしよくよく考えてみれば、私たちが今「作物」として恩恵に与っている植物の全てが、かつては野や林に生えている雑草だったはずです。コメは、東南アジアの湿地帯にはびこっていた一年草の雑草だったでしょうし、麦なども半乾燥地帯に生えていた、乾燥に強い雑草だったはずです。それらは、自分のテリトリーを広げるために、しっかりと穂を実らせ、モミをまき散らしたのでした。そのモミが食物になる事を発見したご先祖様は、やっぱり偉かったのでしょう。

南米のアンデス地方が原産と考えられている、ジャガイモやトマトだって例外ではありません。ご先祖様は、それらを気が遠くなるような時間を掛けて(もちろん近年は、遺伝子工学の粋を集めて)品種改良を繰り返し、現在の様な味が良く収量も多い品種に育て上げてきたのでした。

ならば、今蔓延っている雑草でさえ、接ぎ木や品種改良や、品種の交配によって(頼みますから遺伝子操作に拠らないで)優れた品種に育て上げる事も可能なはずです。人間の顔ほどもある葉を持つ雑草は、太陽光をたっぷり吸収できるでしょうし、数えきれないくらいの豆を付ける(たぶんマメ科)の雑草は、大豆に代わる作物のご先祖様になり得るでしょう。それらが畑で元気に育つ姿を想像すると、雑草たちも何かしら愛しく見えます。

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2012年6月29日 (金)

1767 生活の見直し

省エネも、消費税の増税も避けられないのであれば、仕方がないのでそれをプラスに捉える前向きな態度も必要でしょう。その際のキーワードは、「必要かつ十分」でしょうか。もっと言えば、「必要最小限」の方が良いかもしれません。

エネルギーで言えば、日々の生活を送る上で、あるいは工場が一定量の製品を出荷するために、必要最小限のエネルギー量を把握する事が必要です。凍え死にしない程度の暖房、熱中症で病院に担ぎ込まれない程度の冷房レベルを見極める必要があるでしょう。冬は厚着をし、夏は汗かきの訓練をすれば、投稿者の様に冷暖房無しの事務所でも十分耐えられます。同様に、多くの工場で、本当の意味で製造や出荷に直接関与しているエネルギーの割合は、実は3割程度しか無さそうなのです。残りは、何らかの工夫で半分程度には削減する事も可能な種類のエネルギーなのです。という事は、上手く工夫すれば、工場の消費エネルギーといえども、3割程度は十分削減できるはずなのです、

消費税で考えれば、日々の生活を送る上で必要な消費財の量、あるいは工場が一定量の製品を出荷するために、最低限仕入れなければならない材料や副資材を煮詰めた上で、余裕(エクセス)を最小限に留める努力を指します。企業での棚卸の度にゴミとして捨てられる資材や、家庭では、食料を必要以上に買いすぎ、冷蔵庫の肥やしにした上で捨ててしまう量のなんと多いことでしょう。この国では、外食産業を併せれば、なんと食糧の3-4割は正味期限切れで捨てられているのです。であるならば、食料に限ってみても、10%の消費税時代になっても、購入量を10%削減する事など何の造作もない事でしょう。

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2012年6月28日 (木)

1766 カラスの羽根

道端に一本のカラスの羽根が落ちていました。手に取った訳ではありませんが、子供の頃はよく鳥の羽根を拾って遊んでいた様な気がします。そういえば小学校の頃、器用な同級生が居て、落ちていた鳥の羽根で疑似餌(フライ)を作ったりもしていました。鳥の羽根を見る時、いつも感動するのは、その作りの精工さ加減でしょうか。究極の全体の軽さ、風を捉えるための緻密な構造、その構造故の虹色の美しさ、軽いながらも強い弾力を持つ羽軸の構造などなど、人間が逆立ちしても絶対真似が出来ない究極の造形です。

ツバメの飛翔力に学ぶバイオミミクリーについて、1764に書きましたが、飛行のための軽量化と強度の同時達成技術や水鳥の羽毛の撥水力や保温力など、羽毛に学ぶ点は数多いとみています。何も持ち帰れない宇宙滞在などに莫大な税金を使うくらいなら、羽毛の研究者にささやかでも研究費を付ける方が、どれほど大きなリターンが見込めるか、想像も出来ないくらいです。

何億年掛かったかは知る由もありませんが、恐竜が寒冷化の中で体温を維持するために編み出したであろう羽毛や、恒温動物がやはり寒さから身を守るための体毛の構造や機能は、もっともっと研究されて然るべき素材だと、一本のカラスの羽毛を見て考え込んでしまいました。

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2012年6月27日 (水)

1765 お金の海

「消費は美徳」、「大きい事は良い事だ」、などと言われたのは何時の時代だったでしょうか。投稿者が社会に出た昭和40年代後半から50年代前半、まさに高度成長が爆発していた時だったかも知れません。何度かの景気の山谷と、バブル崩壊という決定的な打撃を受けて、最初に書いた様な言葉は、急激に輝きを失っていった様な気がします。しかし、人というものは昔見た輝きをなかなか忘れられないものの様で、いまだに「景気回復による税収増」などと言う時代錯誤の言葉が、政治の世界や古いタイプの経営者の間では堂々と主張されています。

右往左往しながら国会で議論され続けてきた消費税なるものも、結局は「人は消費する存在である」と言う前提に立った、20世紀型の仕組みに過ぎないものでしょう。唐突ですが、私たちの日々の消費生活の一部でも、昔の田舎にあった様な、「物々交換」経済に戻すなら、消費税などと言う姑息な収税制度では、課税対象を把握する術もありません。物々交換は、経済学でいうところの「消費」ではないからです。自分が作ったモノを、他人が作ったモノと交換する訳ですから、その交換に関わった当人同士を除けば、社会に何の変化ももたらしてはいないのです。経済学で言う消費とは、商取引として貨幣を媒介にして、モノやカネが動く事をさしますので、結局消費税制度で把握できるのは、お金が動く経済活動に限定される訳です。

私たちは、ここで立ち止まって、「価値」について改めて考えてみなければならないと思うのです。社会的価値として重要なのは、お金でも収税制度でもないでしょう。人々の命を繋ぐための食糧と言う「現物」であり、(年金ではなく)老後も安心して暮らせる周囲からの助力と言う「実際の労働力」であるはずなのです。ここで、協調したい事は、これらの最も重要な「現物」や、「労働力」の価値が、通貨による経済規模の量的拡大によって、相対的には異常なほど低下したのではないかと言う懸念なのです。その別の証拠としては、信じられないくらい膨大に膨らんだ「お金の海」の前では、一国の信用ですら「紙屑の様に」格下げされているではないですか。

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2012年6月26日 (火)

1764 ツバメの飛翔力

何時も感心する事にツバメの飛翔力があります。虫を捕るための目にも止まらぬツバメ返しはもちろん素晴らしいですが、時速80㎞程度で走る車とも競争できるトップスピード、島沿いとはいえ海を渡る滞空時間、どれを取っても鳥の中でも群を抜いています。それに加え、毎週末登る400mほどの裏山の頂上付近には、この季節ツバメの大群が集います。電波塔に群がっているツバメの数は、ざっと見たところ百羽はくだらないでしょう。それらが、斜面を駆け上がってくる風に乗って飛んでくる虫を待ちながら、悠々と滑空しているのです。勿論、トビやタカほど悠然とはしていませんが、それなりに羽ばたく事なしに風に乗って上手く滑空しているのです。

鳥が滑空するためには、体の大きさ(体重)に比較して、より広い翼面積を持っている必要があります。ツバメの羽根は、どちらかと言えば細く長いのが特徴ですが、体重が十分に軽いために、その細い翼でも滑空が出来る様なのです。ついでに言えば、その翼の細さ故に、それを少しオリ畳めばジェット機の様な「後退翼」となり、より高い最高速度が得られ、それを完全に伸ばしてゆっくり羽ばたけば、海を渡る様な長い飛翔も可能となる訳です。バイオミミクリーなる言葉も時々耳にしますが、飛行機の完ぺきなモデルは、実はツバメの研究から生まれると確信しています。

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2012年6月25日 (月)

1763 危ない飛行機2

B国は、Oスプレィの墜落事故の原因は、決して機体の欠陥ではない事を強調しようと懸命の様です。しかし、念を押しておきますが、投稿者がOスプレィを危ないと指摘しているのは、決して構造的に欠陥があると言う意味ではありません。この種の飛行機は、これまで殆ど作られた事がないので、操縦の習熟が極めて困難であると言っているだけなのです。勿論、垂直離着陸機がこれまで全く作られなかった訳ではありません。ジェット戦闘機であれば、Hリアなどの実用化は行われてきたわけです。Hリアも試作機の時は事故を起こしたような気がしますが、実戦配備後にそれが頻繁に発生している言う話は聞きませんでした。それは、戦闘機の場合は機体重量に比較して、圧倒的にエンジンの出力が大きい事が幸いしているからかも知れません。

しかしOスプレィの場合は、まったくといって良いほど事情が違うのです。理由は、この飛行機の使用目的です。Oスプレィは、実は輸送機であり、Cヌークなどの大型ヘリにとって代わる、新世代の短距離輸送機と言う位置づけなのです。輸送機と言う事は、フル積載状態で前線に向かうミッションと、空っぽで返ってくる帰還のミッションがあり得る訳です。危ないというポイントは、その両極端の積荷状態(離陸重量)によって、この飛行機は全く別物の航空機の様な操縦法が要求されると言う点なのです。

そのため、パイロットの習熟訓練には、通常の何倍も時間を掛ける必要があるのですが、その訓練期間中の事故発生の可能性は、通常のヘリや飛行機の何倍にも高まるとみています。従って、パイロットの習熟訓練は洋上の空母か、無人島の飛行場で行う必要があると言う話になるのです。ましてやこの危ない飛行機を、周囲に民家が密集した飛行場にいきなり配備し、そこでパイロットの訓練を行う事などは全くの非常識、というしかありません。

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2012年6月24日 (日)

1762 地味企業

1761の続きです。近年、私たちはあまりにも性急に結果を求める傾向が強くなり過ぎている様に思えます。投資家は、その年のリターンを求め、サラリーマン社長は任期中の企業業績を少しでも上げる事に汲々とします。国民は、政治家にさえ?過度に期待し、結果の出る政策を要求します。そうではなくて、私たちは小さい事をコツコツと積み上げて、結果として大きな成果を残す様な活動に高い価値観を置き、それを尊ぶ必要があると思うのです。

職業の中でも農家や肥育農家や養殖業を営んでいる人たちは、現代社会では例外的にその様な価値観で働いている人たちかも知れません。苗を育て、それを大きく育てて、実りの季節には植物からの果実をいただく、と言う生活です。子牛や稚魚を、世話を焼いて大きく育てるのも同様な努力でしょう。

では、ビジネスの世界ではどうでしょう。数年で信じられない程大きくなったITビジネスとしては、いくつか思い当ります。ここで評価を送りたいのは、何十年も掛けてやっと企業規模が何倍かに成長したような、地道なビジネスなのです。しかも、重要な事はその間も一歩いっぽ着実に前進し、成果を積み上げてきたようなビジネスこそ「本物」だと思うのです。いわゆる「老舗」と呼ばれる企業が、それぞれの業界には存在するでしょう。老舗の中には、守りに回ってジリジリと規模を縮小してきたものも多く存在するでしょう。その中には、しかし時代の変化の中で、上手く製品やサービスをバージョンアップしながら、地道に前進を続けてきた企業も少なくない様な気がするのです。そんなビジネスモデルを研究してみるのも今後の社会を見据えるには重要な事かもしれません。地道な企業は、地味でもあります。

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2012年6月23日 (土)

1761 風車おじさん

秋田からの帰路、長野の友人の事務所に立ち寄り、彼が一押ししている風車の話を聞きました。その風車のコンセプトは、特に目新しいものではないのですが、作り方は斬新でした。風車の基本的な形の多くは、実は既に発明され尽くしていると言っても過言ではないでしょう。何しろ、風車にはたぶん数千年の歴史がありますし、金属が貴重な時代でも、スペイン風車やオランダ風車などで、かなりの規模の風車が実用化されてもいました。さらに、近くは前のオイルショック後の再生可能エネルギーの見直し期においても、風車はかなりブラッシュアップされたからです。

さて、その風車はいわゆるサボニウス風車の変形なのですが、その考案者は韓国人でした。その考案者は、言うところの発明おじさんで、しかも風車に関する色々な考案に没頭した人の様です。結果私財を投げ打ち、と言うより仕事そっちのけで20年近くも風車に没頭した様ですから、結果は当然ながら破産状態だったのでしょう。権利を、お金持ちに譲り、それが友人の知り合いだったために、彼にその有効活用が依頼されたと言う経緯の様です。(これは友人の話の端々からの想像です…。)

この考案の優れているところは、風車の羽根を小さなエレメントに分けて製作し、そのエレメントを風車軸に1個1個取り付けていくと言うコンセプトなので、非常にサイズの大きな羽根であっても、例えば中小企業も手が出せると思われます。数百キロワットクラスのプロペラ型風車は、今のところヨーロッパメーカーの独占で、国内では中小型風車を細々と作っているのが風車産業の現状です。長野の友人は、それをユニット化し、ピラミッド状に積み上げると言う、応用面の新たな考案を加え、知財として権利化中です。これが実現すれば、大型風力発電設備は、これまで事実上大手ゼネコンと重工程度しか手出しが出来ない分野でしたが、2つのコンセプトを組み合わせれば、中小企業とあまりお金の無い事業主体が共同して、基本ユニットを少しずつ積み上げていくと言う、息の長い事業計画も可能となります。つまりは、小さなレンガや岩をコツコツと積み上げて、壮大な城や教会を作り上げたご先祖様のような取り組みも可能となる訳です。これはなかなか行けそうです。風車おじさんに乾杯です。

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2012年6月22日 (金)

1760 再エネ利用の鉄則

東北における再生可能エネルギー(再エネ)の利用を本格的に考え始めています。再エネ利用には破ってはならない鉄則があると思うのです。それは、再エネの基本は太陽光ですから、これを決して「大規模システム化してはならない」というものです。広く薄く賦存している太陽光エネルギーの利用ですから、出来る限りローカルに集め、出来ればその時間、その場で利用しなければならないのです。

例えばバイオマスの利用で、大規模な木質燃料工場を建設するとします。工場を動かすためには、大規模に木材を伐採し、集積・運搬する必要があります。せっかく大規模設備で単価としても安く作れても、今度はそれを遠くの需要家まで配送する必要があります。バイオマス燃料は、目方当たりの単価が安いので、化石燃料を使って遠くまで配送すると、運賃で売値が倍近くになったりもするのです。ですから、システムとして如何にコンパクトに出来るかが、再エネ利用のヘソとなる筈なのです。規模を拡大する場合には、最小のシステムをいくつか並列で並べれば良いでしょう。

もう一つは時間軸です。太陽光発電は、基本的には発生させた電力を直ちに消費してしまいます。しかし、バイオマスとして樹木を利用する場合には、植林してから利用できるようになるまで数十年の年月を要します。つまりは、世代を超えたシステム作りが必要とされる訳です。しかし、例えば農業残渣を利用するバイオマスの場合、勝負は1年以内に決められます。従って、同時代に小規模システムで利用するバイオマスとしては、後者に軍配が上がるでしょう。利用されていない山の木の有効利用は行うべきですが、その前に農業残渣の有効利用を優先して考える必要はあるでしょう。つまり、再エネの王道としては、1)小さな地域規模で、2)可能な限り同時代システムで、しかも3)できるだけ化石燃料には頼らないシステムを工夫する、という基本三原則を守る必要があると言えます。

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2012年6月21日 (木)

1759 芭蕉さん

「草臥れて 宿かるころや 藤の花」の句碑がある北陸道のSAで書いています。芭蕉の奥の細道は余りにも有名ですが、昔はさぞ旅の難所であったと想像されるこんな地域にも足跡を残していた事に、何かしら感動します。ここでは、ツバメのカップルが、SAの建物の軒先に巣を掛け、朝からせっせと虫取りに飛び回っています。日に何百匹か(何千匹?)かの虫をキャッチし、それを自分自身の飛び回るエネルギーと、巣で待つヒナの食糧としている訳で、働き者のツバメにも感心しますが、逆にツバメを生かしてくれている数知れない(あるいはロクに名前の分類さえされていないかも知れない)虫たちの偉大さにも同様に心打たれます。

今日は、途中で長野の発明家の友人宅により道し、彼の提案する面白い風車の話を聞きます。元技術屋の目と、環境屋の目で立体的に見聞きし様と思っています。もちろん、冬に季節風が強い、東北の日本海側の風力利用に有効かどうかが、評価のポイントです。

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2012年6月20日 (水)

1758 地ならし

昨日は、同級生で母校の教授をしている友人から、同窓会の窓口の先生を紹介してもらい、今後の高専卒業生のネットワーク拡大の地ならしをしました。ついでに、投稿者が考えている、再エネ産業起こしのための産学連携窓口の先生も教えてもらいました。今回は会えなかったのですが、やはり母校は何かとネットワークの起点としては欠かせない存在です。今後は、地元に残って経営者などになっている卒業生も紹介してもらい、ボチボチと訪問して見るつもりです。本日は、県の再エネ推進の窓口担当者を訪問し、今回は一旦岐阜に引き揚げます。

台風はやや東寄りの進路を進んだ様で、こちら日本海側は小雨程度で静かな水曜日です。

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2012年6月19日 (火)

1757 感触

今日は、生まれ故郷の地元の商工会や県の出先機関、企業2社等を訪問し、投稿者が「再エネ」産業に対してできる事(というよりは、手弁当でもやりたい事)に関して熱弁をふるいました。行政も、企業もやりたい事に関しては一応理解はしてくれましたが、共通の疑問は「では一体何から手を付ければ良いのか」でした。そんな事は、とにかく何かをやってみてから考えても良い様な気がします。新しい何かをやれば、問題点は必ず表面化します。例えば、ファイナンスなのか、技術面なのか、セールス面なのか、等などです。殆どの問題は、それが拡大する前に把握して、前広にしかるべき手を打てば、大概のものが未然に防止または解決できる、というのがこれまで生きてきた投稿者の結論です。

新しい枠組みに、ある程度のリスクは覚悟しなければなりませんが、予めリスクの大きさやそれが波及する範囲をつかんでさえいれば、予め企業組合や行政と3セクを作る等の方法で、それをシェアする事も可能です。新たな産業起こしにおける成功のコツを敢えて予言するならそれは「小さく産んで、それを数多く増殖させる」という事でしょうか。決して、大きく育てて儲けようなどと考えてはなりません。それには、より大きなリスクを覚悟する必要が生ずるからです。M.シューマッハではありませんが、「Small is beautiful」が環境ビジネスの基本です。

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2012年6月18日 (月)

1756 故郷は遠くにありて・・・

今日はとりあえずこれから住む宿探し。単身赴任なのでワンルームでも良いのですが、事務所を別に借りるのも出費がかさむので、結局住居兼事務所の2DKの物件にしました。生まれ育った土地だけに土地勘はあるので、数軒の候補のうち比較的買い物も便利なバイパス沿いの物件にあっさりと決めました。流石に、田舎は家賃のベースが低いので懐には優しい様です。問題は、この物件にはまだ人が住んでいるとのことで、早くても来月末の入居になりそうです。これで、いよいよ秋田での足場が決まりました。それにしても、故郷は遠くで想っても、再びそこに住んでもやはり良いものの様ではあります。町並みはすっかり変わってはしましましたが。また同級生などとのReunionも楽しみです。

明日からは、これからの仕事を貰えそうな心当たりを数か所訪問し、挨拶まわりをするつもりです。これは飯のタネの仕事になりますが、それは最小限に抑え残った時間は、いよいよ「再エネ」産業の火着け作業です。今、そのメニューを作っています。

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2012年6月17日 (日)

1755 移動中です

今日からは、拠点移動の準備のため、秋田に入ります。今朝はまだ移動中の予定ですので、ブログは短めになります。先ずは、住むところを探します。当面は単身赴任なので、ワンルームアパートの様な場所になりそうです。別に事務所を借りると、事務所代を稼ぐためだけに余分な仕事をしなければならないので、住居兼事務所になりそうです。秋田で始める事は、東北地方に「再生可能エネルギー」の産業を興すための支援活動ですので、事務所代を稼ぐための仕事などしている暇はありません。東北中を走り回って、あちこちに「再エネの火」を着けて回るつもりです。今後の10年位の人生をかけて…。

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2012年6月16日 (土)

1754 危ない飛行機

Oスプレィとか呼ばれる、変な飛行機が注目を浴びています。これはヘリと飛行機のアイノコなのですが、何故か「落ちた」というニュースをよく聞きます。その原因は、良く考えれば例のPリウスのモード切替え時の不具合に通ずる「欠陥」と同種類であることが分かります。Pリウスの場合、完全なるEVモードとエンジン併用のHVモードへの切り替えを、コンピュータで行っていますが、不快で不安な感覚となる切り替え時のショックを回避するために、設計者は安易に両モード間に「空白域」を設定してしまった訳です。つまり、この空白域ではEVモードでもHVモードでもない「空走域」になっている訳で、コンピュータの制御範囲外になっているのです。

さてOスプレィです。この飛行機も操縦に二つのモードを持つ飛行体だと言えます。つまり、離着陸時のヘリモードと、水平飛行時の飛行機モードです。しかし、この2つのモードの間(遷移域と呼びます)では、ローターは機軸に対して斜めの状態になっているので、当然の事ながら推力の方向も斜め上方を向いている訳です。問題は、この飛行体はどの時点でヘリから飛行機に変わるか、という基本的な点です。遷移モードでは、容易に想像できるように、ローターは機体重量を支えながら、しかも前方に進み始めます。ある前進速度以上になると、固定翼の揚力がローターの揚力より支配的になり、最終的な水平飛行では機体重量は固定翼だけで支えられる事になります。

一方、揚力は機体重量とバランスしない限り高度維持ができませんが、考えてみれば貨物室が空っぽの訓練飛行と、しっかり貨物を積んだミッション飛行では、機体重量が倍くらい違いますから、パイロットの操縦感覚はガラッと変わる筈なのです。この飛行機は、つまり積み荷状態によって、遷移点が大きく変化すると言う根本的な欠陥を持っているのです。その欠陥を操縦でカバーするためには、パイロットは、遷移域で何度かのヒヤッとする危ない体験を積み重ね、体で覚える必要があると思うのです。従って、この飛行機の飛行訓練は無人島か洋上の空母で繰り返し行うべきで、間違ってもいきなり住宅密集地にある飛行場などに持ってくるべきではないのです。とういう事ですので、I国市長殿…。

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2012年6月15日 (金)

1753 斧でエンピツ削り

ある工場で見つけた無駄を忘れないうちに・・・。ここでは、塗装工程にエアアシストのスプレーを使用していましたが、エアの圧力は概ね2/2(今の単位表記では0.2MPaですね、古い人間なもので・・・)ですが、考えてみればそれは元圧0.7MPaのコンプレッサーから来ていて、塗装ブースの直前で減圧されていたのでした。大気圧の空気を0.7MPaに加圧すると「断熱圧縮」となるため、温度が200℃くらいに上昇します。このまま送ったのでは、機械が故障します(特に空圧機器にはゴムのパッキングやシールが多用されているのでこれらが持たない)ので、仕方がなく圧縮直後に水や空気で冷却します。

この際捨てる熱量は、結局モーターで作り出した機械的エネルギーで生まれたものですので、それを捨てる事は電力を捨てる事に等しいのです。その割合は、古いコンプレッサーでは投入した電力の約50%にも上ります。つまり、圧縮空気を作る効率はたった50%しかないとも言えます。ガソリンエンジンよりはかなりマシな効率ですが、いずれにしても勿体ない話ではあります。さて、その目減りしたエネルギーを、再度減圧して使う更なる無駄を考えた時、大きなため息が出ます。減圧でもかなりエネルギーをロスするからです。塗装用に0.2MPaのコンプレッサーを導入して、0.7MPaの空気システムと縁を切れば、塗装用空気を作るのに要するエネルギーはざっと半分以下になります。もし、この工場で電力の40%をコンプレッサー用に使い、そのうちの半分を塗装に使っていたと仮定した場合、コンプレッサーを低圧型に交換するだけで、10%以上の省エネが実現できる計算です。コンプレッサーは決して安くは無い設備ですが、暗算でも数年で元が引ける事が明らかです。その上、ピーク電力=契約電力も下がりますから、お金の勘定で見れば更にメリットは大きい筈です。

勿論、この例では以前からのコンプレッサーが斧で、塗装用の空気圧がエンピツに相当します。エンピツは小刀かエンピツ削りで削るものなのです。こんな例は、世の中にゴロゴロしていそうです。

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2012年6月14日 (木)

1752 ブーメラン現象

この言葉も以前別の意味で使った様な気がしますが、昨今の経済状況を眺めていて、またぞろ思い出しました。ブーメランは、オーストラリアの原住民が発明した、投げても手元に戻ってくる狩りの道具ですが、下手をすれば自分が投げたブーメランで、自分がケガをする場合も起こります。つまりは、多くの場合「ブーメラン現象」は、ネガティブな意味で用いられる様なのです。

さて、日本における政治や経済の困難の多くは、実は「先送り」で生じてきました。政治家は、玉虫色の結論でお茶を濁し、自分の代を上手くしのいで、二世にその席を譲る事がまかり通ってきました。サラリーマン社長も同様で、自分の在任期間中の利益率や株主への配当のみを重視し、なんとかしのげば、大枚の退職金が手に入り、更に数年は顧問などとして会社に残って、オマケももらえる事でしょう。しかし、無理を重ねたツケは、自分に(あるいは自分が抜けた後に)確実に跳ね返ってくるはずなのです。

リーマンショックの直接の原因は、住宅バブルへの投資(債権)が、バブル崩壊に伴って紙くずになり、その影響が世界中を駆け巡った事にありました。それは見かけ上税金まで注ぎ込んで収束したかに見えましたが、お金を貸さないと立ち行かない銀行と、投資をしなければビジネスそのものが成り立たない投資会社は、お金を比較的安全だと思われた、お金を必要としていた(赤字を出し続けて貧乏な)国の国債購入や無理な観光・不動産投資などに向かわせたのでした。

しかし、その投資額はハンパではなく、程よい限度を大きく超えていたのでした。IイスランドやIルランドなどの小国の経済破綻に始まり、GリシャやIタリアやSペインなどの大きな国へと、危ない国や地域を拡大させながら、リーマンショックの損を取り返そうと、再度自分たちが力いっぱい投げたブーメランで、銀行や投資会社が次々とケガをし始めたのが昨今のヨーロッパ情勢である事は、素人目にも明らかです。

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2012年6月13日 (水)

1751 無駄の削ぎ落し

いわゆるJITのモノづくりでも、ムダの削ぎ落としが改善の中心となっています。しかし、このブログで言う無駄とは、言わずもがなですが、「環境への無駄な負荷」を指します。例えば、製造業で言えば、上手く工夫して歩留まりを上げれば、使わなくても済んだ原料や副資材や、もっと節約しても十分製品が作れる場合の余分なエネルギーを指します。一般的な製造業の場合、投稿者のみる限り、製造に絶対に不可欠のエネルギーは、せいぜい3割~4割程度だと感じています。残りは、何らかの工夫で使わないで済むか人力に代替できるもの、あるいは昔は無くても済んでいたはずのものだったと言えます。

サービス業で言えば、例えば物販業の場合7割以上が、まぶしいくらい明る過ぎる照明と、効き過ぎる冷暖房に費やされています。もちろんビル建設のイニシャルコストは上がりますが、初期に断熱性や遮熱性を向上させ、昼光を上手く取り入れるなどの工夫を積み重ねれば、光熱費は多分現状ベースの半分以下にはできるでしょう。

これまで企業で言うムダは、コストの無駄でしたが、それは既に極限まで削ぎ落とされた様に見えます。これ以上のムダの削減は、コストを下請けや流通業に転嫁する(つまりは、違法に近い元請が一方的に支払いを削る)事くらいしかないでしょう。実際、世の中ではそれが日常的にも起こっている様です。そうではなくて、原料やエネルギーの無駄をそぎ落とせば、誰にも迷惑を掛ける事なしに利益率が上がりますので、社会全体が楽になる筈なのです。

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2012年6月12日 (火)

1750 気象・気候の奥深さ

1749で単純な推定を書きましたが、もちろん気象や気候のメカニズムは、素人が解明できるほど簡単ではありません。たぶん気象学が片手落ちなのは、気象現象の解析に生き物の活動を織り込めない点にありそうな気がします。例えば、砂漠や氷の「アルベド」は、比較的簡単に決める事が出来ますが、一方で年々進む砂漠化や樹木相の遷移、あるいは海洋生物(プランクトンや藻など)の増減や相変化、あるいは生物活動から出るCO2濃度の増加や、反芻動物や沼地からのメタンガスの排出量の変化(増加)、更に言えば海洋や生物活動から生まれるエアロゾルなどの重要な気象を左右する要因を、現在の気象方程式には殆ど織り込めていない事が挙げられます。

つまりは、地上で起こる森羅万象、さらに言えば太陽や宇宙から降り注ぐ日射を含む各種の放射の全てを定性的かつ定量的把握しない限り、理論的に気象・気候現象の正常・異常を議論する事は出来ない筈なのです。これは、事実上私たちは実際に起こる気象・気候の状態あるがままに受け入れて、なおかつ逆らわずに生きていかなければならない事を意味します。先人は、実際その様に生きてきた事でしょう。人類の、長いようで短い歴史の中でさえ、温暖化や逆に寒冷化が大きく進んだ局面があったでしょう。それは、南極の氷中の二酸化炭素濃度や、湖の底に沈んだ花粉の化石などの痕跡から容易に把握できます。

しかし、その時点でどの様に気象や気候が変化していったかついては、やはり想像を逞しくして頭の中で描くしか無さそうです。気象の変化は、動植物に強い影響を与え、それらの変化が相乗的に気候変動を加速したり、あるいは逆に変化にブレーキを掛けたりした事でしょう。その一部の理窟は、今後解き明かされる可能性はありますが、気象・気候のメカニズムは、人知やコンピュータで解明できるほどシンプルではないと思うのです。

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2012年6月11日 (月)

1749 ジェット気流

このブログでも以前に取り上げましたが、極地方の変化が地球的な気候変動を引き起こす現象として「北極変動」を取り上げました。しかし、より短期的な気象の変化には、別の要因も関わっています。その一つにジェット気流の蛇行があります。極地方に溜まった冷たい空気は、北極の場合気圧差に応じて南に吹き出しますが、南向き風は地球の自転によるコリオリの力を受けて、西風の輪を作ります。これが、時速100㎞を超える風速を持つ、いわゆるジェット気流になります。

地表が真平らであれば、ジェット気流は単なる気流の輪ですが、これが種々の理由で蛇行を繰り返します。多くは、三つ葉か四葉のクローバの様な形になりますが、その形や周期、葉の張り出し具合を含め、非常に多様な変化を繰り返します。その葉の出張った部分に当たった地域は、寒冷になり、逆に葉の間に入ると南から湿潤な風が入り、温暖で多雨となります。もし、クローバの葉が一定の形を保つ場合、その葉はゆっくり回り、3-4か月で次の葉に取って代わられます。しかし、多くの場合葉は生まれたり、消えたりするのと、葉の枚数や張り出しも変化しますので、必ずしも正確な予測は出来ていません。

その蛇行の原因の一つとして、投稿者が疑っているのはロシアの中央部に広がる大凍土・湿地帯の変化です。この地域は、夏場の凍土融解・湿地化が進み、多量のメタンの発生源として、温暖化加速への影響から注目されていますが、この地域の土壌変化が、大気中の湿度や温度分布に部分的な変化をもたらし、結果として上空を流れるジェット気流にも影響を与えているのではないかと疑っている訳です。ジェット気流は、冬場は低緯度地域を流れていますが、夏場は逆に高緯度地域に上がりますので、夏場の影響が大きくなる筈です。蛇行は、瞬間的な現象ではありませんので、夏場の影響が秋冬まで繰り越す事もあり得る推定です。時間を見つけて、この推定を裏付けるデータを少し調べてみようと考えています。

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2012年6月10日 (日)

1748 久しぶりの雨

考えてみれば、久しぶりの本格的な雨です。先日の台風も空振りで、各地で水の心配が始まっている様です。渇水と豪雨は、実はセットで起こる気象現象だと言っても間違いではなさそうです。なぜなら、ある全地球的な平均気温の条件では、大気中に含まれる水蒸気の量は、一定になる筈で、その水蒸気が一部の地域に豪雨となって降れば、雨をもたらした気団の湿度はぐっと下がり、その気団が移動した先の地域では、雨が降らない(少ない)事は容易に想像できます。

一方で、雨の量は平均的な空気中の湿度だけでは決まりません。先日来の上空の寒気団と、地上の暖かく湿潤な空気層との温度差で、豪雨や雹や突風を含む過激な気象現象を引き起こします。この場合のキーワードは、ジェット気流の蛇行ですが、これについては稿を改めます。

更に言えば、雨の核となる空気中の物質(エアロゾル)の密度も降雨量の重要な要素です。C国内陸部のような少雨の地域では、例えばヨウ化銀に様な「雨の核」を上空に散布する試みも行われています。エアロゾルは、火山や海面から供給されるものが殆どなのでしょうが、一方で化学工場や大型の燃焼設備(火力発電所)或いは、車の排気ガスなども、その供給源となり得ます。詳細なデータは手元にありませんが、近年後者の割合が増加している事は間違いないでしょう。とりわけ、お隣の大国で大量に燃焼されている石炭は、発電所や熱供給所の煙突から、塵埃だけではなくそれより更に細かいエアロゾルも大量に放出していることでしょう。

と言う訳で、今後とも降雨量の地域的バラつきからは目が離せません。少雨でも豪雨でも、その影響は間違いなく私たちの生活を直撃するからです。とりわけ、食糧の確保にとっては…。

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2012年6月 9日 (土)

1747 田んぼシステム

家から、借りている事務所までは、自転車で裏道を使って通勤しますが、途中は田んぼ道が続きます。その田んぼにも水が入って、代掻きも終わって田植えが進んでいますが、水入れの順番は見事に「水源の上流から」と言うルールに従っている様に見えます。上の田んぼ田植えが終わるまで、下の田んぼにはなかなか水が入らないのです。一方で、水路には上流のため池からジャンジャン水が流されていますので、田植えがあまり進んでいない時期は、無駄に川に流れ下るだけです。考えてみれば、水が勿体ないのですが、それがご先祖からのルールであれば致し方ないのでしょう。

いずれにしても、上流から水が入るのですが、水源地から最下流の田んぼまでは、絶妙な傾斜に作られていて、何気なく通っている道の下にも水路が出来ていて、一本の水路から全ての田んぼが水を受け取れるように「設計」されているのです。ご先祖様は、さぞかし傾斜や水の流れる方向に敏感だったのだろうと想像しています。つまり、全ての田んぼは上流から下流に向かって10センチか20センチ程度の標高差で、整然とレイアウトされているのが、日本の「田んぼシステム」であると言うことになります。このシステムは、実は水田を作ってきたこの国の隅々の地域まで浸透しているはずです。

これは、一方では広大な面積に広がる貯水システムでもあり、更に言えば突然の豪雨時にも洪水(鉄砲水)防止システムとしても機能したことでしょう。それが道路や住宅地や商業・工業用地として埋められ、雨水の逃げ場が無くなったために、近年の都市型洪水の原因にもなっています。その対策として、各地に人口の遊水池が作られて、来たるべきゲリラ豪雨に備えて、コンクリートの土手や池の底を日にさらしている光景を見ると、「何かが違っている」との想いを新たにします。

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2012年6月 8日 (金)

1746 中国からの電池

ノートパソコンのバッテリーに寿命がきました。中身が一体どうなれば寿命が尽きるのか知りませんが、たぶん500回程度充放電を繰り返せば、寿命が来るように最初から「設計」されているのでしょう。しかたなくネットでスペアを注文する事にしました。検索の初めの方に来るサイトが、比較的実績が多いのかと思い、とあるサイトに型式などを正確に入力し、注文ボタンを押しました。画面は日本語になっていますが、以前にも手持ちの計測器に付録のPDAで使われていたバッテリーのスペアも中国から送られてきましたので、今回もそうかな、と思っていたら、案の定中国のサイトにつながっていた様です。注文の時に支払画面で考えたのは、流石に初回からカードでの決済はまずいと思い、先払いの銀行振込を選択しました。先ず怪しげな、日本語の確認メールが届き、その後代金を支払った後で英文のTrack&Trace IDのメールが届きました。

しかし、数日後Track&Trace画面でIDを入れて確認すると、中国の配送センターから出て、中国の空港にある旨の記録が出て、さらに数日後東京の税関にある事が「一応チャンと」トレースできました。

このささやかな買い物で感じた事は、好むと好まざるに関わらず、今や世界の市場はネットと航空貨物便で、がっちりとリンクされてしまっているという現実です。つまり、最も安価に製造できる場所で製造し、最も安価で早いロジスティックスに乗っかり、世界の市場に製品がばらまかれている訳です。と言う訳で日本の製造業は、ますます空洞化が進み、その片棒を投稿者を含むこの国の消費者もしっかり担いでいる、という事情は今後も後戻りする事も無いのでしょう・・・。なお、荷物は深圳発でJPが配達してくれました。

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2012年6月 7日 (木)

1745 東北発

朝からの仕事があり少し遅めのアップです。N経エコロジーの7月号に、東北発の環境企業やプロジェクトの特集がありました。来週にも、生まれ故郷(秋田)に活動の足場を築くために出発しようと考えていたので、背中をグイと押された感じがしました。もちろん、雑誌や新聞が取り上げる様なビッグプロジェクトが、環境ビジネスの本流であるなどとは露ほども考えてはいません。身の丈サイズの環境ビジネスが、星の数ほど生まれるのが理想だと信じています。ビッグビジネスが機能するためには、またぞろ(電力網の様な)中央集中となるビッグなインフラも必要な訳で、そのインフラの整備には莫大なお金も、長い(たぶん数十年の)年月も必要だからです。それは、石炭から石油へ、更に石油から原子力とLNGへのエネルギーシフトの経過を振り返っても明白です。

どの様な道筋で考えても、環境ビジネスの原則は地産地消ですから、モノもエネルギーもこれを外す訳にはいきません。その意味で、東北にはそれぞれ地域毎に、特徴的な資源が豊富に存在します。雪氷熱(や雪融け水)、森林や農業残渣(バイオマス)、地熱、冬場季節風による風力や波力などがあります。などと細かく切り分けるのも正しいとは言えず、先人は環境から得られるモノ全てを多面的に、しかもその持続可能性を守りながら利用し、そして自然からいただいたものは。自然が受け取れる形にしてから環境に戻していたはずです。例えば、縄文人が残した生活の痕跡は、ほぼ貝塚だけです。

私たち戦後世代は、地下から掘り出した石炭や石油や原子力をエネルギー源に、持続可能ではないチャチな工業力などに頼って、滅茶苦茶な暮らしをしてきた訳ですが、先人の知恵を引き継いでいる先輩がまだ元気でいるうちに、その知恵を受け取り、次世代につなぐ責任があると思うのです。東北の持つ食糧やエネルギー自給の潜在力を考えながら、改めてこの夏から始める自分の行動を想像してワクワクしています。

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2012年6月 6日 (水)

1744 足りないのは知恵と行動力

3日のH道ステーションのビデオをFC2で見ました。84歳のM脇教授のかくしゃくたる活躍ぶりに、還暦を過ぎた投稿者もまだまだ「ホンの若造」であるとも感じました。氏のアイデアは、震災瓦礫の処理と、広葉樹の植林を組み合わせて、先ず破砕した瓦礫と木質廃棄物で津波堤を築き、その上に盛り土をした上で、広葉樹を植林すると言う構想です。これにより、一石何鳥もの効果が期待できます。一方では、進まない広域瓦礫処理に業を煮やし行政も動き出したようです。

このアイデアは、1)瓦礫の地元での処理の推進、2)津波堤に植林する事による津波被害の軽減(居久根=屋敷林効果)、3)新たな里山を築く事によるバイオマスの利用、4)樹木の根による瓦礫の抱え込み(補強)効果、5)何より町に近い場所での森林浴の場所の提供など、多目的な森林が手に入ります。樹木や環境を知りつくした、教授ならではのアイデアです。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1962.html

さて、環境人間を志したからには、彼の1/100でも良いので世の役に立つ知恵を出し、それを裏付けるために粘り強く行動したいものだと、しみじみ思いました。考えてみれば、運よく大病をせず、山でフカれないで生きていければ、投稿者にはもう20年も時間が残されている訳ですから・・・。

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2012年6月 5日 (火)

1743 環境保全の織り込み

化石燃料や資源を野放図に使いながら、一方でいくら環境保全の活動を考えても、穴あきバケツに水を補給する様なものです。あるいは、資源・エネルギーの使い過ぎで、真っ赤に焼けてしまった石(地球)に、水をポタポタ垂らして冷やしていると言うべきかも知れません。

そうではなくて、私たちは日々の生活や社会システムや、モノづくりの活動に、あらかじめ「環境保全の考え方を織り込むべき」だ、と言うのがこのブログで書き続けている投稿者の主張なのです。では具体的にどうすれば良いかですが、それについては、これまでもブログで縷々書き綴ってはきました。要は人間の営みと、自然の営みの間の距離を縮めること、具体的てきには資源もエネルギーもより多くの部分を、自然由来=持続可能なモノに切り替えていく、と言う点に集約されるでしょう。その途中の段階では、「持続可能性が高い」の前に「より=Better」がついても仕方がないでしょう。

しかしながら、最近話題になる事が多い「宇宙開発」や「原発」などと言う道具は、自然から見れば最も遠い技術であり。持続可能性という視点から見れば、言うべき事は何も見当たりません。航空機についても、現在は100%が化石燃料頼りですので、話にも何もなりません。もちろん、またぞろツッペリン(飛行船の事です)で、フワフワと大陸間を移動する様になれば、話が別です。車について見ても、それがガソリン車であれ、HVであれ持続可能性から見れば同じレベルです。何しろ、電力も殆どが持続可能性の低い方法で発電されていますので・・・。これが、太陽光発電との組合せで動かすEV程度になると、少しはマシになるでしょうか。持続可能性の割合を、現在の技術やシステムの中に大幅に増やす事を、このブログでは技術やシステムへの「環境保全の織り込み」と、呼んでいる訳です。

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2012年6月 4日 (月)

1742 カエル様

田植えが遅いこの地域では、やっと田んぼに水が入り始めました。水が入るやいなや、カエルが鳴きはじめます。冬眠していたカエルが、耕運機によって地表に放り出され、やがてそこに水が入って活動を開始する訳です。瑞穂の国でもあるこの国では、カエルと田んぼは切っても切れない絆で結ばれていると言ってもよいでしょう。

さて、カエルは田植えの後に田に湧く稲に有害な虫をエサにして繁殖します。カエルやオタマジャクシは、ヘビや大型の鳥のエサになり、量においても質においても、食物連鎖の重要な位置を占める事になります。またカエルやオタマは田の泥をかき混ぜ、稲を健康にも保ってくれます。つまりは、農家の人はカエルなどと呼び捨てなどしてはバチが当たり、ぜひ様付をして「カエル様」と呼ぶべきなのです。と言う訳で、投稿者は農家ではありませんが、このブログの背景としても、尊敬する?カエル様に納まっていただいているのです。その意味では、これは「カエルブログ」と呼んでも良いかも知れません。今回はブログの背景となっている絵の紹介でした。

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2012年6月 3日 (日)

1741 菌根菌

明け方に偶然目を覚まし、深夜ラジオをつけて菌根菌やキノコの研究者であるO川博士の話を聞きました。氏の話によれば、樹木などの植物は、土壌中のカビや菌類の類と「共生契約」を結び、痩せた土地でも深く根を張り、健康に生きていくのだと言う。近年多くの場所で、海岸のマツや里山のナラが枯れつつある理由として、林床に枯葉が厚く堆積した結果、土壌が必要以上に富栄養化し、加えて環境汚染により菌根菌も減ってしまったので、樹木が深く根を張れないのだ、という自説を披露していました。植物や樹木に関しては、まったく素人である投稿者にも、スンナリ納得できる説明ではありました。

そういえば子供の頃、比較的家の近くに広がっていたマツの防砂林からは、毎年秋になると小枝や松葉をリヤカー一杯に拾い集めたものでした。それは、カマドでご飯を炊く時の焚き付けや、冬場の燃料として使われていました。林床をきれいに掃除すれば、菌根菌が活躍し、樹木が更に根を下に伸ばして健康になり、逆に腐葉土が過度に堆積すると、地上付近の浅いところに根を張るので、台風や豪雨で簡単に倒れる華奢な木になるのだ、とも説明していました。

さて、ではどうすれば良いかですが、何は無くとも私たちは里山に分け入って、そこに少しずつでも手を加える必要がありそうです。小枝やシバを拾い集めて利用し、林床の腐葉土を集めて堆肥などとして利用する必要もありそうです。それはとりも直さず、今年配になっている人たちが、子供のころ親と一緒になって行っていた野良仕事でもあった訳です。ご先祖様は、長い経験によって、生活のかなりの部分を里山に依存する中で、意識はしなくても、そこを健康な状態に維持する術を体得していたと言うしかありません。

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2012年6月 2日 (土)

1740 信用収縮

このタイトルも多分何度目かとなります。しかし、各種の信用収縮はあらゆる局面で進行中であり、未だその着陸点が見えていない状況だと言えます。経済の局面で言えば、バブル崩壊に始まり、リーマンショックを経て、国家財政の破綻危機などと繋がってくるでしょうし、世界政治の曲面で言えば、共産主義との戦いや東西冷戦の終わりから、混沌の時代が始まり、そのシャッフルの中でBRICSが台頭し、イスラム国家が崩壊する前のあがきに苦しんでいる状況だと言えます。EUや€に対する信用は、たぶん3~4割方は目減りしたことでしょう。

この国の政治の世界では、政権交代から何も決まらずイライラする政治のカオスを見るにつけ、国民はすっかり政治や政治家への信頼を放棄し、彼らに見切りをつけた様に見えます。大機企業神話は崩壊し、大企業も歴史的な赤字を計上し、大規模な人員整理に着手せざるを得ない状況です。お金に対する信頼は、もっと深刻です。元々、お金はそれを発行する国や地域への信頼によってその価値が保証される筋合いのものですが、その国や地域への信用が縮んでいるのですから、手の打ちようが無い状況です。替わって、金や先物市場への投資が膨らんできたのでした。

この信用収縮は、行き着くところまで行かない事には着地できそうもありません。しかしながら、化石エネルギーや地下資源を掘り続ける限り、それを買うためのお金の総量も増え続ける訳ですから、資源が涸れるその時まで、信用収縮も止まらない可能性もあります。とにかく、今や人類は、自分の生み出したお金に埋まってしまい、身動きが取れなくなっている様なのです。全く価値観の異なる、例えばお金の無い社会(つまりは物々交換の社会です)の実験が必要な時代なのかもしれません。

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2012年6月 1日 (金)

1739 ミクロ経済

微環境と言う言葉からの連想ですが、経済活動に関しても、狭い地域でお金が巡る仕組みが存在します。ここではそれを、経済学者の定義とは無関係に「ミクロ経済」と呼んでおきます。少し昔の様子ですが、山間の村で里山の木を整理して薪や炭を作り、それを近くの町に運んで、冬場の燃料や煮炊きの燃料として売ります。薪炭を売った人は、そのお金を使って町で作られた、農具や手工業製品を買って村に帰ります。農作物や山菜などと、町で作られた加工食品も同様に物々交換かあるいは通貨を介して交換された事でしょう。

つまり、ミクロ経済とは、殆どのモノやカネがその地域内で循環する経済活動を指す、とここでは定義しておきます。微環境とのアナロジーで言えば、その地域内だけで循環することによって、その地域の「持続可能性」を高めている、とも言えるでしょう。逆に言えば、システムがオープンであればあるほど、そのシステムの持続可能性は脆弱であると言い直せそうです。例えば、ある地域が、その外の地域または外国から、電力エネルギーや石油エネルギーを移入しているとします。その代価を支払うため、その地域から外に向かって産物を売らなければなりません。それが出来なければ、代価を稼ぐためにその地域から外に働きに出る必要もあるでしょう。この出稼ぎは、やがては固定化し、働き手が他の地域(つまりは都市です)に恒久的に流出する事になります。この様にして、例えばこの国における地方のミクロ経済は崩壊してしまったのでした。

この流れに歯止めを掛けるには、地域に産業とりわけエネルギー産業を育てる必要がありそうです。その地域で利用できる、再生可能エネルギーを最大限活用して、エネルギーを起こして、その地域からのお金の流出を抑え込む訳です。それによって、雇用も創出し、かつて存在したミクロ経済を一部にはなりますが、それを復活させる必要があるでしょう。

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