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2012年12月12日 (水)

1925 未利用エネ

新エネルギーや再生可能エネルギーなどと言った言葉が、しっかりした定義も無くマスコミに踊っています。ややこしいので、ここではこれら全部を包括する言葉として、「未利用エネルギー」を提案しておきます。と言うのも、「新」エネルギーと言っても、何が何に対して新しいのかサッパリ分からないし、再生可能エネルギーといっても、地熱が果たして再エネか、という突っ込みも来るからです。例えば、風力などと言っても古くはギリシャや地中海地域で使われていた、セイルウィング(帆布)で風を受ける風車や、オランダの排水・粉ひき風車が果たして「新エネ」か、あるいは昔から田んぼの揚水や水車小屋で脱穀や粉ひきに使われていた各種の水車が小水力利用と何が違うのか。あるいは、太陽光の高度な利用形態である炭化水素固定(光合成)は何億年前に植物が編み出したものですが、その一部を真似た「色素増感型太陽電池」は本当に新しいエネルギーなのか、誰も何の説明無しに新エネとして論じています。全く理解できないのは、「立派な」化石エネルギーであるメタンハイドレートやシェールガスなどに至るまで、新エネと括る場合がある事に至っては全くの混乱と言うしかありません。

火力発電や原子力発電に加えて、従来からある大規模水力発電ではない方法で、「電気を起こす事」を指して新エネと呼んでいるフシがあるのです。ましてや、再生可能エネルギーに至っては、例えば地球の冷却と共に細っていくはずの地熱エネルギーさえも再エネの代表と位置付けられている始末です。

しかし、未利用エネルギーと呼べば、これまでは(あるいは少なくても現在は)「商業的」には利用されていないエネルギーを掘り起す事ですから、より分かり易い定義となるでしょう。それによって、新エネルギーと言う括りでは漏れてしまう、例えば工場廃熱の利用や農林水産業残渣の活用、あるいは太陽光発電の陰に隠れて無視されがちな、低温度の太陽熱の活用などにもしっかりとフットライトが当たる事になります。そうでなければ、そもそも、エネルギー資源の乏しいこの国で、何故100%のビルや家庭が太陽熱温水器を設置していないか、という素朴な疑問にもその答えが出せないでしょう。

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