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2012年12月15日 (土)

1928 内需としてのエネルギー産業

円高や対欧州、対C国の輸出先細りの状況のなかで、企業のマインドはすっかり冷えてしまいました。その下請けに入っている中小企業においておや、です。しかし、足元を見ると、この国は20兆円を超える額の化石エネルギーを輸入していると言う数字に気付きます。現状は数%の自給率ですから、代替エネルギー市場のポテンシャルは確実に20兆円はある訳です。この多額のエネルギー輸入に要するお金(外貨)を稼ぐためには、額にしてその数十倍の製品やサービスを輸出しなければならない筈です。

国内で、利用されていないエネルギー源を掘り起し、それによって国内のエネルギー需要を一部を満たす事により、その分この国の輸出依存度を大幅に縮小できる勘定になります。1のエネルギー自給の増加は、例えば20輸出を減らしてもやっていける事を意味します。それを個々では「エネルギー輸入と輸出のレバレージ」と表現しておきます。この例では、レバレージ20になります。勿論、新エネ、代替エネの開発と同時に、もう2段くらいレベルの高い省エネ技術を磨く必要がある事は論を待ちません。

とは言いながら、再エネ・新エネ増加の掛け声に踊らされて、気が付けば各地にニョキニョキと立っている風車の様に、単に海外から輸入したものを立てるだけでは全く意味がありません。それでは、国内に産業を生み出した事にはならないし、化石エネルギーの輸入とあまり変わらない事態に陥るからです。

そうではなくて、私たちは、昔は使われていたが今は使われていない「未利用エネ」と、それらを新しい技術で蘇らせた「真の新エネ」を総動員して、新たな産業を興さなければならないのです。それは、大企業に任せておける様な簡単な問題ではありません。粒の大きさに応じて、個人企業、中小企業もそれなりの守備範囲で事に当たる必要があるのです。その意味で、今の視点が欠けているのは、中小企業にも仕事が回る、例えば地元で入手可能な1次産品の残渣などに注目した、小粒の未利用エネ、新エネの掘り起しだと思っています。その多くは、(電力などに変換しない)熱利用になるでしょう。

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