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2012年12月16日 (日)

1929 積極的省エネ⇒創エネ

消極的な省エネは、もう卒業しなければなりません。つまり、こまめに電灯を消す事や待機電力を落とすなど、いわゆるケチケチ作戦です。ケチケチ作戦で、達成できる省エネは頑張っても10%が精々でしょう。不要なものを節約するのは、むしろ当たり前の行動なのです。しかし、積極的な省エネは、その分のエネルギーを作り出した事と等しいと考える事が出来そうです。メガソーラー(1000kw以上の出力を持つPV発電所)で生み出す電力は、一見一般家庭の300軒分を賄えそうな気がしますが、夜間や曇りの日、雨の日をカウントすれば、その実力はその1/10程度に目減りするのです。

しかし、300軒の家が、3割強程度の省エネを実行するとした場合、100軒分程度の電力が節約できる事を意味しますので、メガソーラー3個分の電力が、省エネだけで捻出できる勘定になります。3割の省エネはかなりキツイ様な感じも受けますが、決してそうではありません。例えば、今投稿者が住んでいる北国では、冬場の暖房費が半端ではなく家計を圧迫します。普通の家でも、月々数万円の光熱費が余分に発生します。

しかし、近所の家々を眺めてみると、まだまだ単層ガラスのサッシの家が目につきます。建築中の家は流石に二重サッシかペアガラスを入れてはいますが、壁の造作を良く見ると、断熱材が100㎜程度しか入っていない様なのです。どうせ断熱材を入れるなら、新築の時に北海道の住宅並みに150㎜か200㎜にしておけば、室内から外部に逃げる熱量を半分程度には抑える事が可能なので、冬季の光熱費もそれに応じて下げる事が可能です。一冬で、ドラム缶2本(400リッター)の灯油を燃やしてしまう家庭では、1本分程度が削減できる事になります。

これは、既存の建物にも適用可能で、サッシを二重にし、外壁側に外断熱工事を施せば、バリバリの省エネ住宅になりますから、同様の効果が期待できます。1シーズンで5万円程度の光熱費を浮かせる事が出来れば、10年での投資回収は無理かもしれませんが、その倍くらいでは元が取れるでしょう。何より、住宅の改修工事などは間違いなく大企業マターではないので、地域に仕事が生まれます。また暖かい地域では、夏場に逆の省エネが出来ますから、この国のエネルギー消費のピークは、夏冬にそれぞれ大幅に低く出来ることを意味します。これはもはや省エネではなく、創エネなのです。

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