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2012年12月25日 (火)

1938 原発⇒再エネ発電所

原発の廃炉に向けては、1924にも書いた様に、作戦が必要です。つまり、かつては原発を推進する立場であったJ民もM主も官僚も、実際にそれを建設した電力会社も、膨大なインフラになってしまった原発を「勿体なくて」そう簡単には捨てられないと思っている筈です。いくらかでも原価を償却したいと言う気持ちが、色々な時間稼ぎ作戦を考えださせる訳です。つまり、既にある原発でも、もう2-30年は設計寿命が残っている訳で、それを、もしもう一度大地震や大津波に襲われたら、今度こそこの国は放射能汚染列島になってしまう、という「脅し作戦」だけでは、75日経てば殆ど全てを忘れる事が許される?この国では、その作戦では徐々に力を失うからです。

しかし、何度も書くように使用済み燃料の有効な処理方策が確立されない限り、原発はもはや数年程度しかまともに動かせない事も明白です。であれば、ただ反対のための反対ではなく、廃炉後に向けた前向きな提案も必要だと思うのです。その一つが、1927で述べた廃炉原発のリサイクルです。

もう一つは、1924の最後にも少し書いた様に、原発を再エネのメッカに作り替える作戦です。原発には、言うまでもない事ですが、送電線網がつながっています。しかし、廃炉後も原子炉を抱えている限り、その保安にはかなりの人数も必要でしょう。お金も掛かります。それを、単に電力会社のお荷物として押し付けるだけでは、電力料金にも跳ね返るでしょうし、何も生まれないどころか膨大な損失です。

海岸に所在すると言う原発の立地条件と、比較的広い敷地を持っている事、送電線というインフラを既に持っている事を考え併せれば、やはりここを発電所として活用しなくては、この国の損失にもなります。再エネ発電の増強に関しては、国からも国民からも「絶対に」反対は出ないでしょう。電力会社も、その世論には抗えないでしょうから、思い切って大規模洋上発電も、テラソーラーの太陽光発電も、近隣の山林や港湾施設を利用して集材によるバイオマス発電も、原発敷地内に全て設置すれば良いのです。バイオマス発電では、既存のタービンや復水器もそれなりに再活用できる筈です。電力会社としても、少しでもお金を産み出しながら封印された原子炉をお守りする事も出来るでしょう。その中に、この国独自の再エネ利用の試みも織り込む事により、新たな産業も生まれ、地元の雇用も増える筈です。麻薬の様な助成金漬けで、地元の活力を失わせた原発政策は完全に止める必要があります。膨大な借金の海に沈没しつつあるこの国に必要なのは、他の国に尊敬され得るような新たな再エネ産業の創出しかないのです。

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コメント

考えさせられます。
勉強になります。

投稿: starfield | 2012年12月25日 (火) 22時31分

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