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2013年1月14日 (月)

1957 バックヤード

「国(国体)」の姿を眺める時、種々の側面がありそうです。例えば国民の資質、例えば経済、例えば歴史・文化、例えば海外からの目、例えば地政学的視点、たとえば気候風土などなどですが、このブログでは一貫して環境と言う視点を持ち続けてきたつもりです。とは言いながら、この国を包む環境とは、実は上記視点の全てを抱合して考えざるを得ず、したがって日々のブログの内容もあちらこちらに飛ばざるを得ない事になります。

さて、環境側面を引いた目で俯瞰するならば、この国の環境は戦後に限って眺めても大きな変貌を経験してきた事が分かります。西洋に追いつけ追い越せの掛け声の元、大きい事は良い事だ、列島を改造するのは是だ、あるいは豊かになるためには手段を選ばない闇雲な経済拡大などなど、かなりの無理を重ねてきた筈です。その歪の表れる先が実は環境の変化と言う指標になるでしょう。環境(例えば大気や水や土壌や森林・田畑など)中の有害物質の濃度増加(汚濁や汚染の悪化)、気候の異常、大気中のCO2(やNOx、SOx)などの濃度、埋め立て廃棄物の蓄積などなどの指標です。

投稿者は、企業の環境経営の審査も仕事の一つにしてきましたが、その際企業活動を透かして見る際に、最も有効な方法はその企業のバックラードを見ることなのです。メーカーの場合、材料倉庫は折々に棚卸を行って整理していますし、生産ラインや製品倉庫も同様に4Sと称した整理が行き届いています。(そうでない企業は多分既に淘汰されたはずです。)しかし、話がバックヤードになると事情は全く違います。バックヤードには、その企業で不要になった端材やゴミや、壊れた設備の残骸などが雑然と放置されているのが普通です。つまり(材料)+(エネルギー)-(製品)=(廃棄物+CO2)となる訳で、その現場である廃棄物置き場を眺める事で全ての企業活動を透かして見る事が可能となるわけです。

さて、この国のバックヤードは何処になるのでしょうか。ゴミだけで出来た埋め立て島、長い期間に亘って「ゴミ島」にされてしまった瀬戸内海の豊島、大量の不法投棄廃棄物に埋まった東北の山あい、あるいは原発ゴミの中間処理場(できれば最終処分場)にされかかっているRヶ所村、あるいは巨大地震と大津波で出来てしまった、天文学的な量の震災ゴミと津波ゴミなどなどのバックヤード現場を見れば、この国の活動を透かして見る事が出来るでしょう。たぶん続きます。

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