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2013年1月24日 (木)

1967 利雪

これだけ毎日雪が降ると、日々の雪よせが嫌になると同時に、この雪をどうにかして利用したくなります。雪の利用を短く「利雪」と言いますが、視野の狭い元技術屋としては、ついつい「低熱源」としての価値など思いつくだけですが、ここではさらに無い知恵をギュッと絞ってみます。

さて雪は、その中に多くの空気を含んでいるので、断熱目的としては使えそうです。例えば、建物構造を十分丈夫に作って置き、さらに屋根や壁の断熱性能を高くしておけば、雪降しなどしないで、むしろ積極的に建物を雪で覆ってしまえば良い訳です。そういえば、エスキモーが狩猟のために使う「家」は雪と氷で作っていました。屋根と壁の境目のないドーム型の家は、けっこう雪国に向くかも知れません。

また雪の断熱性とその下ではほぼ氷温を維持できる性質を利用すれば、食料(特に野菜果物類)や酒類の貯蔵場所としての可能性も十分でしょう。田舎に行くと、古い国道や県道の使われなくなったトンネルが残されています。そこにタップリと雪を貯めておけば、初夏頃までは氷温貯蔵庫として十分活用できると思うのです。

とは言いながらやはり、熱機関や「熱電発電」の低熱源としての利用方法も考えない訳にはいきません。しかし、残念ながら北海道ではない東北では、雪温は精々0℃(+/-2℃)程度なので、年中ほぼ一定の地中温度との間には15-6℃しか差が取れません。熱力学の法則で言えばT1T2の差があまりにも小さく、熱機関としての大きな効率は期待できません。しかし、その絶対量は殆ど無限に大きいので、たとえ熱効率が数%でも、雪発電の可能性は検討しない訳にはいかないでしょう。何しろ、北陸、東北の日本海側の全ての地域では、全ての田畑や野山が平均厚みで50-1mの雪で覆われ、それが4-5か月間持続するのですから…。もちろん、積もっままの状態では、雪は断熱材なので、地面に近い所では0℃程度でしょうが、凍結防止剤を加えればかなり低い温度にする事も可能でしょう。適当な濃度の塩カルの場合、理論的には零下30℃まで凍結しないはずです。それによって熱効率も少しは稼げるでしょう。

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