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2013年2月 5日 (火)

1979 最先端はモロい

これは多分2度目か3度目の表題の様な気がします。6-7年もほぼ毎日書いているので、仕方がありません。表題が、最先端、最新鋭旅客機のバッテリー事故にインスパイアされたものである事はご想像の通りです。先端技術と呼ぶくらいですから、その先端は随分「尖がっている」筈です。山で喩えれば「槍ヶ岳」でしょうか。一方、日本で第2の高さを持つ北岳は、ぼってりした山頂を持っています。高さはあまり変わりませんが、見るものには大きな違いを感じさせます。前者は、崩落を繰り返してきた山の代表ですが、たまたま山頂付近の岩が固かったために、いくつかの吊り尾根を引き連れた今の山容が残ったものでしょう。一方、後者は火山活動で盛り上がった山塊であるため、見るからにどっしりと見えるのだと思います。

さて、技術への敷衍です。どっしりとした技術とは、ローテクを使って長い間に積み上げられたものであり、その中で安全性も十分に吟味され、枯れた技術を使って製品が作られているものだと言えます。一方、最先端の製品は、確かに新しい材料や、システムや、それを作る新しい技術を組み込んで作られています。しかし、製品には「寿命」があり、少なくとも1サイクルの寿命が完結するまで(飛行機で言えば初号機が寿命を全うして退役するまで)安全性の担保は「保留」しておかなくてはならないでしょう。

しかるに、あの事故を起こした最新鋭機は、すでに700機以上の契約を取っているとの事で、各エアラインの、危なっかしい新し物好きには呆れるしかありません。最新鋭機も、「たかが」バッテリー数個のトラブルで飛行停止に至ったではありませんか。何度も繰り返しますが、最先端はモロいのです。ダイヤモンドコンパックスで出来た針の先端か、あるいはセラミックスで作られた鋭利な刃物の先かは分かりませんが、先が欠けるだけで、針や刃物としての役割は果たせないのです。その比較として、鉈や出刃の頑丈さを思い出してみましょう。続きます。

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