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2013年2月 9日 (土)

1983 グリーンウォッシュ

雑誌の特集で、グリーンウォッシュを取り上げていました。詳細な定義はWィキペデイアでも引いて貰うとして、ざっと言えば「見かけだけの環境配慮」とでも言えるでしょうか。雑誌の言い分をそのまま書くつもりはありませんので、この言葉から投稿者が連想する事をいくつか書き留める事といたします。

さて、製品には「エコマーク」なるものが付き始めていますが、環境省HPだけでも、なんと30個以上紹介されています。環境省が紹介していると言うことが、そのまま第三者が認証している意味では勿論ありません。環境省がカーボンフットプリントや環境負荷の小ささを保証している訳でもありません。消費者が「これは一体何のマークだ?」と疑問を持った時に、概要を知る事が出来るだけの「ご紹介」程度なのです。環境性能の評価の難しさは、ある製品を店頭に並べるまでに、途方もない数の「連関物質」や「連関産業」を通過している訳で、直接的な原料や流通負荷だけでは収まらず、原料メーカーでの環境負荷や工程に使われる副資材や梱包材、さらには製造に使われるエネルギーまで考えると、気が遠くなるほどです。メーカーが、上流の物質の環境負荷を一々確認する訳にもいかないので、仕方がなく産業連関表などのデータベースに頼るしかないのです。

つまり、複雑な産業構造の中では、いかなる製品も「完全にグリーンだ」あるいは「90%グリーンだ」等とはとても言い張れない事になります。しかし、例えば作物の生産から製品化・販売まで一貫して製造しているいわゆる6次産業などにおいては、かなりの程度環境負荷を煮詰める事は可能です。農産物の生産においては、例えば農薬や肥料、農業機械の環境負荷などは、比較的把握し易いと言えるからです。

環境への配慮やグリーン度を前面に押し出して「売らんかな」と言う姿勢の商品は、今の段階では眉に唾を塗りながら対応するしかないのです。待たれるのは、殆ど全ての原料や副資材などの産業連関物質のかなりの程度正確な環境負荷のデータベースの構築と、それを利用する側にも取扱い容易で安価な「環境負荷評価プログラム」の登場でしょうか。

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