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2013年2月11日 (月)

1985 塩害

塩害と言えば、乾燥地帯の過灌漑による土壌への塩分集積によるものや、耳新しいところでは津波被害農地におけるものが思い当ります。しかし、最近国道や高速道を通行するたびに、新たな塩害の可能性を憂います。降雪があり、あるいは凍結が起こる道路には、その防止のために塩カル(塩化カルシウム)の粒剤や水溶液が散布されます。それが、前を走る車によって巻き上げられ、フロントガラスを真っ白にして視界を妨げます。それは、頻繁にウォッシャー液で流せばどうにかなりますが、より大きな問題になると思うのは農作物や小動物への影響なのです。塩カルは、塩(塩化ナトリウム)同様、植物やそれを過剰に摂取する小動物に対して害を引き起こす物質なのです。

これが、雨水に溶けて小川や用水路を経由して農地に蓄積すれば、作物の成長阻害や枯死など、いわゆる農作物への塩害や、さらには小動物に摂取され、食物連鎖によって猛禽類や大型動物への被害も大いに懸念されるからです。

しかし、これを防ぐ方法もあるにはあります。それは、塩カルを酢酸ナトリウムで代用する方法です。酢酸ナトリウムは、MSDSによれば、直接経口摂取しなければ人体に無害で、ひどい塩害も起こしません。しかも、酢酸ナトリウムは生分解性がありますので、塩カルに比べ環境負荷も格段に小さいのです。事実海外や、国内でも環境に敏感な自治体では、酢酸ナトリウムに切り替え始めている例も出ています。実は、酢酸ナトリウム意外に身近なところで使われていて、例えば染色産業では多用されていますし、レンジで加温すれば再利用できるカイロの中身にも使われているのです。塩カルよりはやや割高ですが、使用量が増えればコストも塩カル並みに下がるでしょう。

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