2021 原子炉自冷?
廃炉が決まっているFクシマの原子炉ですが、今回の様に停電の都度、肝心要の冷却システムが止まってしまっては、私たちの子孫も未来永劫原発が冷却停止による暴走への心配の種がなくなりません。その意味で、原子炉には「自冷」システムを開発して付けて貰いたいのです。メルトダウンした原子炉や燃料プールは放って置いてもドンドン熱を発生し続けます。この熱エネルギーを取り出して、自分自身の冷却水ポンプを動かすアイデアです。今ある技術でも、例えば「熱電素子」などを使って、熱を電力として取り出す事はそんなに難しい話ではありません。やがて原子炉や使用済み燃料棒が冷えてきて、核分裂から発生する熱量が小さくなれば、必要な冷却水量も減らせる訳ですから、パワーの低下は問題にはならないでしょう。
上手く設計すれば、原子炉や使用済み燃料も、外からのパワー供給無しに、長期間に亘って自律的に冷やす事も可能になる筈なのです。Fクシマの原子炉は、今や1ワットの電力も発電していないばかりか、外部から大きな電力を送り続けなければ、最低限の安全さえも確保できない、厄介な場所になってしまいました。その厄介を、次世代にそのまま負わせる訳にはいかないでしょう。電力をジャバジャバ使って便利な生活を享受してしまった。現世代の債務として、生きている間に有効な手を打っておかなくてはならない責務があるからです。
原発事故後にココロに固く抱いた筈の「原発ゼロ」の国民の決意は、喉元過ぎればすぐ熱さを忘れてしまうこの国の国民性故に、事実上反故にされそうになっています。「原発は20世紀の古い遺産技術」である、との明確な認識を再確認すべきでしょう。その遺産は、保存する価値があるものとは決して言えないでしょう。ならば、最も安全で、しかしあまりお金を掛けないで、徐々にですが深く静かに眠って貰うしかないわけです。核分裂の熱を冷まし続ける有効な自律的な手段が絶対に必要とされる所以です。
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コメント
国力、経済、エネルギー
全て一体であり、国際的に日本は走り続けないと存在が出来ない。
走り続けるための原資はエネルギー。
後世に対する責任はあるとは思うが、日本を存続させるためのエネルギーをどうするか、が大きな問題だと思う。
ご破産のちゃぶ台返しでやり直す訳には行かず、上手いことインターフィンガーさせる社会構造とエネルギー。
多分考えて世の中は発展して来た訳ではなく、全てが欲、煩悩の末端の便利と綺麗と楽しいが元凶なんだろうな。
新幹線なし、クルマなし、モバイルフォンなし、冷蔵庫なしで、光と土と水と酵素の力で生きて行ければ可能かな?無理だろうな。
放射性物質は纏めて置くから問題が発生する。小分けにして全国に分散すれば、冷却さえもいらない。
何故やらないか?南シナ海が問題となるから。
やはり国際的に存続する難しさは厄介なものだ。
投稿: けんいさ | 2021年3月25日 (木) 08時31分