« 2032 スケール問題 | トップページ | 2034 風船としての金融 »

2013年4月 2日 (火)

2033 仮想的ミニ原発?

政府や電力会社(値上げに音を上げている企業)の原発再稼働マインドに対して、ここでは想像上のミニ原発社会を描いて見ましょう。かつて、多くの人工衛星にはミニ原発が搭載されていました。衛星の電力を賄うためです。それは長い期間に亘って強力な放射能を出しながら崩壊し続ける放射性物質をエネルギー源として、(想像ですが)多分熱電素子で電力に変換して電力を得ている訳です。衛星の外部は極低温なので、小型の原子炉でも外部との温度差で、十分な電力が賄えた筈です。古い衛星が時々高度が下がって、大気圏に突入するとのニュースが流れるたびに、衛星からの放射能汚染が問題になる事でも、原子炉衛星の存在が確認できるでしょう。

さて、ミニ原子炉で発電し、余った熱を利用して給湯できるのなら、原発再稼働を推進しようとする国や電力会社には、ぜひ「ミニ原発」を開発して貰いたいものです。稼働できない原発で余っている燃料ペレットを、黒鉛などの減速材と混ぜて再加工して、ゆっくり原子崩壊する様に調整して、パチンコ玉くらいのミニ燃料を作ります。それを熱源とするEコキュートの様な小型ユニットに仕立てて、発電と給湯を同時に行わせるのです。半減期が数十年の燃料をチャージすれば、その間燃料の補給無しに電力とお湯が使いたい放題ですから、もはや温暖化や石油燃料の枯渇や値上げにも汲々とする必要もなくなります。格納容器を安全にするためなら、頑丈で重くなり結果として住宅用の倉庫くらいの大きさになってしまっても、たぶん需要家は我慢するでしょう。何しろ今後数十年間の光熱費がタダになるのですから。

これを開発してもらったら、真っ先に首相官邸や国会議事堂、経産省などの行政機関、電力会社社員などに配布して、その安全性を身を以って評価して貰いましょう。もちろん、使用者の年間の被ばく量は「1ミリシーベルト以下」になる様に、格納容器を設計する事は言うまでもありません。何しろ、この程度の被ばく量であれば「安全」だと国もお墨付きを出している訳ですから、まったく問題は無いでしょう。小型原子炉は、米・ロを中心に多額の軍事費を使って綿密に開発されたので、技術的にはほぼ完ぺきなはずです。評価試験が終わったら、順次原発推進を叫ぶ一般の人や企業にも、たっぷりの助成金を乗せて購入して貰いましょう。床下から廃棄された微量の放射性物質が見つかっただけで大騒ぎする人たちもいる事なので、多分この国は、レストランの喫煙エリアと禁煙エリアの様に、原発の賛否で住む場所が真っ二つに分かれてしまうかもしれませんが…。

|

« 2032 スケール問題 | トップページ | 2034 風船としての金融 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2033 仮想的ミニ原発?:

« 2032 スケール問題 | トップページ | 2034 風船としての金融 »