« 2037 エネルギーシフトの本質 | トップページ | 2039 後戻り »

2013年4月 7日 (日)

2038 化学物質

ラボアジェやベッセマーなど、工業化学の祖やその推進者を挙げるまでもなく、私たちの生活は今や殆どが化学物質に支えられていると言えそうです。石油化学が無ければ、燃料もプラスチックも肥料も手に入らないでしょうし、合成化学が無ければ西洋医学の薬品も、多分食品添加物や殺虫剤も作れないでしょう。

しかし、かつてのPCBや有機水銀公害や、最近のインク洗浄剤が引き金のガン発症の例を引くまでもなく、化学物質には両面がある事を忘れてはならないでしょう。その負の部分には、人体に対しての、隠れた有害性ともう一つ環境への残留性が挙げられます。前者について言えば、急性毒に関しては、例えばMSDSが作られて一応の歯止めが掛かっている様にも見えますが、慢性毒や胎児への影響、あるいはガンのイニシエータとしての因果関係の見極め等、まだまだグレーな物質も多いのです。後者については、PCBに代表される様に、毒性が確認され製造禁止後すでに数十年を経ても、未だ社会的問題であり続ける「難分解性物質」が大問題です。環境中で、何年かで完全に分解される事がはっきりしている物質であれば、製造を中止すれば問題は解決可能なわけで、几帳面なケミストがなかなか分解されない物質を合成してしまう傾向は困った性癖です。

ここで言いたいことは、つまり身の回りで完全な安全は化学物質は、実は存在しないと言う投稿者なりの結論なのです。人間が口にしても安全が確認されている化学物質的なモノに「アルコール」がありますが、少なくともエタノールは合成物質ではなく、自然物でもある訳です。合成物質であるメタノールはもちろん、全ての石油化学で作られる物質は、少なくとも経口摂取すれば間違いなく有害物質でしょう。私たちは、あまりにも化学物質に囲まれ過ぎて、その危険性に麻痺していると思うのです。それらを身の回りから遠ざける強い努力が必要な時代です。

|

« 2037 エネルギーシフトの本質 | トップページ | 2039 後戻り »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2038 化学物質:

« 2037 エネルギーシフトの本質 | トップページ | 2039 後戻り »