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2013年4月11日 (木)

2042 あるもの探し

再生可能エネルギーの活用を考えるに当たっては、先ずは足元で見つかる資源に着目する必要があります。エネルギーに限らず、一般に商品は運ぶ事によってただの1円だって付加価値は増えない訳ですから…。運ぶ事によって、価値が上がる様に見えるのは、ある地域で欲しくても手に入らない商品を、産地から運んでたっぷりの運賃とマージンを乗せても、需要が強ければ飛ぶように売れるからです。

しかし、再生可能型エネルギーは、太陽光に由来するものが、多く広く薄く分布していますので、上のケースとは異なり、極端な地産地消を指向するしかない訳です。そこで「あるもの探し」になるのです。そのためには、自分が住む地域をじっくり眺めてみる事が必要でしょう。使うものは自分の足、少しズボラをしても精々自転車で我慢しましょう。休みの日と平日に、ブラブラと歩き回ります。特に、里山の山際辺りがおススメです。そこには、多分最近は人手が入らず、入って歩くのが難しい程込み入った雑木林や竹藪が目に入るでしょう。もう少し歩くと、沢になった場所などでは小川やため池や棚田なども見つかるでしょう。あるいは、昔の製材所や水車小屋や家畜小屋等の痕跡(中には現役もあるかも)が見つかるかも知れません。農業からは、モミ殻やワラや農業残渣なども生み出されるでしょう。上手く行けば、地元民しか知らない様な温泉宿が見つかるかもしれません。

それらは、かつての(そして多分現在でも)地域の資源そのものだったのです。かつて人々は、殆ど「お天道様」の恵みにだけ頼って暮らしを立てていました。山に水源涵養のための照葉樹を植え、山際に棚田を刻み、裏山には子孫のために針葉樹を植え、田畑を耕して暮らしを支えていた訳です。地域によっては、コメ以外にも果樹や桑など換金できる作物に力を入れて、収入を得たりしていたでしょう。

一方海岸部では、海の幸に依存する割合が高く、半農半漁の生活もあり得たでしょう。海岸部では、太陽エネルギーが別の形に変った状態が観察できます。例えば波や風です。変ったものでは、川の水が海に注ぐ際に起こる、塩分濃度の変化もあります。これも立派なエネルギー源になり得ます。エネルギーは温度差や電位差、イオン濃度差など、物理量のこう配があるところから取り出す事が可能だからです。そんな難しい事を考えなくても、ゆっくり移動しながらキョロキョロ見回せば、その地域にいっぱい「あるもの」が見えてくるでしょう。

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