« 2047 デカップリング | トップページ | 2049 金融で食う »

2013年4月17日 (水)

2048 ネガワット産業

メガワットクラスの太陽光発電(メガソーラ)を検討する前に、やるべきは「ネガワット」活動でしょう。これはA・ロビンスが言いだした言葉の様ですが、言いだしっぺが誰かはさておき、このブログでも同様の事を、それこそ指にタコが出来るほどの回数書いてきました。つまり、原発や火力発電に替わる(代替エネルギー)を何で賄うかの議論の前に、先ずは今何気なく使っているエネルギーを、どのレベルまで下げ得るかに最大限の努力を傾けるべきなのです。ここで再度念押しをせざるを得ません。

この国の全電力会社が持っている発電能力は、大雑把にいえば、標準的な原発で換算して200個をかなり超えるレベルだと言えます。実際に稼働していた原発は50基余りでしたから、総発電量の1/4程度を原発で賄っていたと言えます。という事は、25%程度の省エネ=ネガワットで、基本的には原発ゼロで、なおかつ現有発電設備で、デマンドを賄える可能性を示唆します。さて、その具体的な可能性ですが、投稿者としてはその実現性は十分に高いとみています。

先ず産業用ですが、現在のままの工程での省エネ対策では、精々10%削減が良い数字でしょう。しかし、製品やサービスへ「付加価値」を付けているエネルギーとそうでないものを峻別する事により、更に20%程度の省エネが可能である事は、投稿者のこれまでの省エネ指導でほぼ実証しています。もちろんこれを実現するためには、工程を熟知した者が、しっかりと知恵を働かせる必要はあります。しかし、事実として前のオイルショックが起こった際、それに続く10年間で、エネルギー効率は確実に30%以上向上した先人の実績を確認すべきでしょう。

一方民生用ですが、典型的な事務所ビル等においては、冷暖房に係るエネルギーが1/3、事務機器やOAなどのコンセント電力が1/3、残り1/3が照明負荷といった割合になります。これがショッピングセンターやスーパーなどでは、OA関係が減り、20%以下に留まります。しかし、この国の建物の断熱性の悪さは目が当てられない状況である事は、何度でも指摘していく必要があります。これを、北ヨーロッパ並みに改善すれば、冷暖房に係る負荷を現状の1/2程度には低減できる筈です。これだけで、20%程度の省エネが可能となりますから、高効率の照明器具を少しずつ増やしていけば、25%の省エネも見えてくるでしょう。これを実現するためには、いわゆる断熱材産業や省エネリフォーム産業の拡大も必要となりますから、製造業の出る幕はむしろ大きくなる筈です。20兆円以上にも上るエネルギー輸入額を考えれば、ネガワット産業の規模は、数兆円に拡大しても不思議はありません。

|

« 2047 デカップリング | トップページ | 2049 金融で食う »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2048 ネガワット産業:

« 2047 デカップリング | トップページ | 2049 金融で食う »