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2013年4月20日 (土)

2051 現代のゴジラ

子供の頃観たゴジラ映画のストーリーは殆ど忘れてしまいましたが、南洋のトカゲだったかイグアナだったかが、ビキニ環礁での水爆実験でまき散らされた放射能により、突然変異を起こして巨大化したのが話の発端だと記憶しています。しかし、実はこれは荒唐無稽の「作り話」ではありませんでした。巨大化こそ起こさなかった訳ですが、基本的には人の役に立つように飼いならされた「巨像」が、ある日の午後に起きた大地震と引き続いて起こった大津波によって、突然狂暴化してしまったのでした。しかも数頭が同時にです。それらの巨像が暮らしていた場所は「福一動物園」と呼ばれていました。

同様な動物園は、東京や大阪など大都市圏を除いて日本各地に散在していました。大都市圏に動物園を作らなかった理由は、巨像を飼いならした人たちも「一抹の不安」があったからに他なりません。つまり、しっかり飼いならしたつもりでも、ゾウ使いのミスかあるいは大地震の様な天変地異に驚いた像が暴れ出す事を懸念したからに違いありません。そのため、なるべく人口密度の低い、海辺の町や村に動物園が置かれる事になったわけです。

さてこれらの狂った巨像は、「現代のゴジラ」だとは言えないでしょうか。放射能で狂い、人智では最早コントロールできなくなった怪物は、あのゴジラと何ら変わるところは無いでしょう。私たちの出来る事は限られています。それは、ささやかに水を掛けなながら、ゴジラの怒りが静まるのを待ち続ける事だけなのです。余りにも破壊力や飛散する放射能が強力過ぎて、地球上の如何なる標的に対しても使えない筈の爆弾=水爆を開発した人間たちも愚かだったのですが、巨像は常に温和でありゴジラになどなる筈がない、との幻想を抱いた科学者や技術者たちや、それを信じてしまった私たちも、同じ程度に愚かだったと言うしかありません。

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コメント

イグアナが巨大化したのは、前のハリウッド版ゴジラですよ。しかも、フランスの核実験で。
日本のオリジナルは、海底の洞窟で眠っていた古代生物が、アメリカのビキニ環礁水爆実験で目覚め、安住の地を追いやられ、多量の放射能により怪獣化したという設定です。
しかも、これは、東京大空襲、広島・長崎への原爆投下、1954年の第五福竜丸事件をバックボーンに制作された、完全なる反戦・反核映画です。
後にゴジラは、人間には太刀打ちできない巨大な自然災害の象徴としても描かれるようになっています。
巨大地震、巨大津波、そして原発事故、3.11の一連の出来事は正に姿無きゴジラの襲撃そのもだったと思います。

投稿: | 2013年4月20日 (土) 17時21分

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