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2013年4月22日 (月)

2053 4月の雪と極東寒気団

ここ秋田では、里は雨でしたが、少し山側に行けば雪模様の日が何日か続きました。季節外れの寒波が居座ったためです。日中の最高気温も5℃程度と二月並みでした。最近、フィンランドとロシアの間のバレンツ海の冬の結氷と夏場の融解状態が、極東の冬の寒さに影響を与えている事が分かってきました。その様子を良く示すのが北極から見た偏西風の蛇行図です。極を取り囲んで反時計回りに吹く「寒帯偏西風」いわゆるジェット気流は、時速100㎞以上で吹く北極気団の縁を回る強い西風の事です。この風は、何故か殆ど円形で流れる事もあれば、三つ葉や四葉のクローバの様に極端に蛇行する場合も観測されます。

蛇行の理由は、多分海と陸地の地形の変化ですが、蛇行が生まれたり消えたりする明確な理由にはいくつかの説があり確定していません。その一つが、北極海の浮氷の消長だと言われています。北極点に対して、ほぼ同心円状に浮氷が分布していれば、偏西風の蛇行も少ないのでしょうが、バレンツ海の様な部分的な浮氷の消失は、偏西風を妨げる上昇気流の発生の原因となり、流れを捻じ曲げるでしょう。部分的な蛇行は、結果としてかなり下流での別の蛇行を引き起こし、蛇行が増大する事につながると言う順番になります。その蛇行が南下する場所がウラジオから日本上空の極東に当たる様なのです。

さて、そうだとすれば、今後バレンツ海の冬場の結氷は、温暖化に伴ってますます薄くなるでしょうから、この傾向は今度固定してしまう可能性が高くなりそうです。その様な目で、偏西風の蛇行図を日を追って観察すると、日本付近の上空の南下は、北海道と同じ緯度にある北ヨーロッパや北米の五大湖付近より、かなり大きく南下し続けていることが分かります。これは、どうやら上の推測が実際の(気象ではなく)気候の変化として固定しそうな事を裏付けている様です。さて今年は、何月頃まで「極東寒気団」が居座るか、じっくり見守る事にしましょう。

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