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2013年4月24日 (水)

2055 需給のミスマッチ2

説明無しにギャップとミスマッチという似たような言葉を並べたので、2054の続きを書きます。需給のギャップですが、ここでは需要と供給の大きさに差がある状態を「ギャップ」としました。モノが足りない、モノが余ると言った状況です。一方、供給するモノと、消費者が欲しいモノのカテゴリーに違いがある場合を「ミスマッチ」としました。要は両者に質の差があるケースです。20世紀は「量の時代」でもありましたから、あの時代の需給問題とは、専らギャップの問題だったと言えそうです。

一方、この世紀に入って、かなり趣が変わってきた様な気がします。何かピントがずれているのです。メーカーが作るモノと消費者が欲しいモノとの食い違い、つまりはミスマッチが目立ってきたのです。というより、量はもうたくさんで「何か別のモノ」が欲しい、と人々はボンヤリ感じ始めている様にも見えます。実は彼ら自身もそれが何かは、はっきりとは認識出来ていないフシもあります。多分それは「モノではない」のがその理由なのかも知れません。しかしそれがかえって現代人の悩みを深くします。

ミスマッチとは、ここでは「質の違い」を指しますので、既に市場にあるモノと、いまだ市場に存在しないモノ(あるいは形の無いもの)の食い違いは、まだ誰も言い当てていないとも言えます。もしかすると、少数の賢者は大分以前にそれとなく言及していたのかもしれませんが、悲しいかな凡人にはそれが聞こえなかっただけかもしれません。何やら抽象的な話になってきましたが、例えば家電業界を想像してみます。例えば、信じられない程多くの機能を詰め込んだオーブンレンジの様な多機能調理器具ですが、それを使って昔ながらのポンと飛び出すトースターで焼いた食パンの焼け具合に勝るかと言われれば、そうではないと言うしかないでしょう。では、車はどうでしょう。いま借金しても乗りたいと思うクルマがどれほど見つかるでしょう。店頭には平均点の省エネ車が並んでいるだけです。店頭に並べれば飛ぶように売れたあの時代を知るセールスマンは、現状をどの様な目で眺めているのでしょう。多分ですが、いま消費者が欲しいのは豪華な設備を備えた高級車ではなく、高価ではないが、細部まで自分の好みに合った、世界で1台だけの車なのかもしれません。つまりは究極のセミオーダー車の様な気がします。だとすれば、作る側もそれを可能にするモノづくりの方法を考え出すしかないのでしょう。

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