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2013年8月 4日 (日)

2151 地域資源は何処にある

さて、産業を興すのに重要となるのは、資源です。産業の資源とは、ヒト、モノ、カネを指しますが、ここではモノ資源について考えてみます。モノ資源については、これまでも別の言い方で何度か言及はしてきましたが、ここではより具体的な形で考えてみます。ある工場やビル等の物流を見る上で、最適の場所があります。それはバックヤードにある廃棄物置き場を見る事です。工場では、原料やエネルギーが入ってきて、加工された製品が出ていくと、工場には製品にならなかった材料の屑や工程で使われて捨てられた副資材などが捨てられます。それらが貯まる場所がバックヤードになる訳です。同様に、地域でのモノの循環を見る上で、最適な場所は、廃棄物の処理業者の中間処理施設だと言えます。廃棄物処理は「静脈産業」とも呼ばれ、その地域で消費されたモノの内、ゴミとなった部分が集められます。そうでないと、地域はゴミの山となってしまうでしょう。家庭から出た燃やしやすいものや埋め立て処理しやすいゴミは行政が集めますが、残りの多量の事業系の廃棄物は、いずれかの処理業者が引き受けている筈です。

その業者のヤードには、例えば建設系の廃棄物やスーパーマーケットなどから出る生ごみ、あるいは製造業から出る金属やプラスチックゴミなど多種多様な廃棄物が集められます。多くは、荒い分別や破砕処理などによる減容処理を行い、最終処分業者へ渡されます。しかし、ここで思い出さなければならないのは、ドイツで唱えられている呪文です。それは「廃棄物とは間違った場所(ゴミ捨て場)に置かれた貴重な資源である」というものです。もし、廃棄物を混ぜずに、純粋な物質として完全に分別可能なら、世の中にはゴミなどというものは存在しないでしょう。プラスチックゴミだって、汚れを落とし、PPPEABSPSなどに完全に分別できれば、それらは全く同じ材料として再生できるでしょう。生ゴミだって塩分や異物が全く入っていないものであれば家畜の飼料にもなりますし、肥料やメタン発酵させての発電目的にだって使えるでしょう。

まずは集めた(集まってしまった)、「今は」ゴミの山を前にして、その活用法を皆で考えてみなければならないのです。使い道に気が付けば、ゴミの山は資源の山に変るのです。もしそれが、他の異物と混じって分別が大変であるなら、それは捨て方や集め方が悪いのであって、その仕組みを改善すれば良いのです。例えば、ゴミ箱を分別したい「資源」の数だけ増やすのが手っ取り早い方法でしょう。勿論それらはゴミ箱ではなく「資源箱」と呼ぶべきなのですが…。

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