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2013年8月 6日 (火)

2153 点検・整備・修理2

インフラの点検がどうにか出来たとして、実際に日頃の整備やリスクが生じた際の修理をどの様に行うのかは、実は結構大変です。むしろ、新設工事の倍くらいは難しいと考えなければならないでしょう。というのも、新設の時は、例えば基礎工事を行い、設計者が考えた順序に従って徐々に組み上げていく訳ですから、橋の場合だと工事途中で宙ぶらりんになっている構造が、予期しない地震や強風などで崩落する危険が少しある程度でしょう。しかし、古くなったインフラは、多くの場合それを使いながら修理を行わなければならない訳で、修理のための新たな工法を考え出さなければならないのです。

その意味で、この国はこれほど多くの社会インフラを作っておきながら、一方では「修理技術者」を殆ど育ててこなかった事を強く反省しなければならないでしょう。修理の専門家は、新設のために必要な知識を一通り身に付けた上で、修理のための診断や工法に関しても広い知識を備えている必要もあるのですが、後者に関しては教科書からの知識では全く役に立たず、もっぱらトラブルを抱えたインフラがある現場に足を運び、それを修理するプロセスから学ばなければならないのです。

投稿者の場合ですが、入社からの約10年間、船舶の修理部門に配属されて、エンジンルーム内に収められているあらゆる機器の故障や事故例を目にした経験があるので、例えば発電所やプラントやあるいは腐食に起因する鉄鋼構造物の事故などのに接しても、その中で何が起きているのかを、はっきりと想像する事が出来ます。油まみれになり、連日夜中まで働いては居ましたが、これは今にして思えば、まったく貴重な経験をさせて貰ったと、キャリアのラッキーに感謝しているくらいです。今からでも遅くはないので、土木工学等の学科を学校には、待ったなしでこの種(修理)の講座を開設し、一方でゼネコンや行政も修理技術者を大量に育成していく必要があるとも思うのです。

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