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2013年8月19日 (月)

2163 インフラ診断4

もう少しインフラの話題が続きます。田舎に行くほど、山の中の道路が立派なのに気が付きます。勿論交通量はまばらで、対向車にも稀にしか出会いません。それらの道路には国道でも県道でもないものも多いのです。つまりは高規格の林道や農道だったりする訳です。それらは、当然のことながら国交省の管轄ではなく、農水省の所管になる訳です。それらを併せた、人が住むエリアでの道路のカバー率は、間違いなく世界でも断トツのトップである事は、統計値を確認するまでもないでしょう。

それらは、田舎と都会の経済格差を小さくするためと称して、戦後とりわけ高度成長期やバブル期を通じて営々と築かれてきたものでした。しかし、それらは2162でも述べた様にコンクリートや骨材の大量消費を要求し、結果としては莫大な数量でしかも品質の悪いインフラとして今に引き継がれてしまった訳です。品質が元々悪い訳ですから、いくら事故を未然に防ごうとして診断をしようが、重症の患者の延命にも似た虚しい努力となる可能性が高いのです。しかし、そうであってもそれを見放す訳にもいかないのも間違いありません。何故ならそれらのインフラ、例えば道路には幹線では日々何万台もの交通量があり、田舎の道路と言えども数百台程度の交通量はあるわけで、インフラの劣化の結果として大事故を招かない努力は続ける必要があるのです。

いずれにしても、診断やメンテナンスには、これまでの倍旧のパワーを注がなければならない訳で、新たな道路の建設は強く抑制しなければならない筈なのですが、「コンクリートから人への政権」主役の座を取り戻した現政権は、全く逆の政策(というよりは元の木阿弥政策)に走っているのです。道路行政を振り返って眺めてみるとまさに「抜け道」法制や政策のオンパレードであったのは、比較的無関心であった投稿者などにも印象に残っているところです。高速道路も、田舎では訳の分らない無料区間がやたらに増え、どこからお金が湧いてくるのか、トレースさえできない状況です。石油税や車の所有に関わる諸税など、いわゆる道路特定財源は、たぶん現代の「打ち出の小槌」なのでしょう。結果、立派な道路網だけが伸び続けて、民はますます貧しくなり続ける国の姿がますます明確に見えてきた様な気がする昨今です。

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