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2013年8月23日 (金)

2167 川筋循環モデル2

川筋循環モデルが機能するのは、モノの移動が最小限で済むと言う最大のメリットがあるからです。何度か書いた様に、運ぶこと(移動させること)によって、モノの価値はビタ1円増えません宅急便で送られた商品が店で買うより高いのは、単に送料が上乗せされているからであって、決して中身が高級になったからではないでしょう。つまり、モノを移動させるのは「必要悪」以外の何ものでもないのです。

地産地消は、究極の「省エネ型」の消費スタイルであり、包装材料を使うムダ、輸送のための化石燃料のムダ、輸送のために形の悪い野菜などを除く(捨てる)ムダ、用済みの容器を廃棄するムダ、その容器ごみを収集するムダ、その容器を焼却する燃料のムダ、などを避ける事が可能となるでしょう。

もう一つ、このモデルのメリットは「Small business」が機能し易い点にあります。大量生産、大量消費、大量廃棄という、いわゆる20世紀型のビジネスモデルは、結局のところ大メーカーや流通大手が市場を牛耳る事になりますが、川筋循環においては、供給者が自分供給できる範囲で生産し、自分が運んで売れる範囲内でビジネスを行うスタイルであるため、小さな資本で小さな規模での「商売」が始められるでしょう。今日の様に田舎が疲弊したのは、逆説的ですが、交通の便が良くなって、田舎の隅々にまで中央資本が入り込み、田舎のスーパーにも流通大手が大量生産品を送り込める様になった事に原因が求められそうな気がするのです。投稿者が住む田舎町でも、市内に何か所もあるスーパーの看板は、某大手流通Aオングループのものだけで、地元資本のそれはほぼ駆逐されてしまったのです。

しかし、川筋循環モデルが単なる「時計の逆転」で成功するとは考えられません。現在の大量生産、大量消費システムに対抗できる様な「魅力」を備えなけれな長続きはできないでしょう。その一つは、たぶん売り手と買い手の濃密なコミュニケーションであり、それに基づいた信頼関係になるでしょう。さらに言えば、顧客ごとの事情に合わせた細かいカスタマイズが出来る事を最大の武器に仕立てるべきでしょう。

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