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2013年8月24日 (土)

2168 インフラ「復旧」ビジネス

ここでの復旧とは、今すでにあるインフラが壊れた場合にそれを元通りに戻す事は意味していません。逆に、すでに作ってしまったインフラを、可能な限りそれを作る前の姿に戻すビジネスを指しているのです。例えば道路です。広域農道や高規格林道など、殆ど利用されない区間の道路は、無くすか減幅するしかして、通行量に合わせて縮小します。無くしても、かつて使っていた脇道がまだ残っている筈で、どうしても通りたい人は自らのリスクでそちらを使えば良い訳です。また例えばダムです。どこでも川の上流の山の奥には、砂防ダムという名のコンクリート構造物が作られていますが、その殆どは土砂で埋まっていて、その本来の役目をはたしていません。通常の流れを少し弱める事は出来ても、上流で起こった大規模な鉄砲水を防ぐ事は出来ないのです。

そうであれば、インフラをインフラとして、多額のお金を掛けて維持する事は、そろそろ止めにしましょうと提案したいのです。豪雨による大水や土砂はダムで防ぐのではなく、氾濫原や遊水池で弱めるべきなのでしょう。それよりなにより、いまインフラに注いでいる財源の一部を、下草も生えない程放置してしまった山林に手を入れ、広葉樹の割合を増やして、山の保水力を高める事に使えば、埋まってしまったダムを放置して風化するままに任せても大きな問題にはならないでしょう。

間伐したり整理したりした山の木は、勿論一片たりともムダにせずに材や燃料として最大限活用します。その結果、山も針葉樹と広葉樹が入り混じった、昔ながらの混交林に戻るでしょう。林床には腐葉土が堆積し、山の保水力も格段に向上するでしょう。ダムが砂で埋まっていても、山から流れ落ちる水量は限定的制御されますので、そんなに大きな被害は出ない筈です。何より、材木としての利用だけを考えて植えられた針葉樹は、根の張りが弱く、急峻な斜面の土止め効果が低くなっていますが、混交林では大規模な土砂崩れの可能性も低くなる筈なのす。何故なら、人間が激しく手を加える前の自然は、自然の天候と上手くバランスしていたからです。

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