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2013年8月27日 (火)

2171 何処まで行ってもタテ割り2

言うまでもなく、タテ割りの典型的な姿は、中央・地方を問わずお役所の中に見られます。窓口が違えば、隣でやっている事には何の興味も持たず、下手な溝にハマれば窓口のたらい回しを経験できるでしょう。行政組織もタテ割りでガンジガラメにされておりますが、しかし多くの場合はタテ割り組織の間には空白が出来ているのではなく、逆に大幅な重複が見出せるでしょう。

例えば森林行政です。山に木を植え水源を涵養するのに、木材の経済的な利用に関する行政は農水行政、保水やダム行政との関連であれば国交マター、美観や動植物の保護なら環境行政、木材を再生可能エネルギーとして利用する場合は経産行政といった風に、同じ山の木に複数の網が、複雑に掛けられてしまっているのです。これに最近は、観光行政や世界遺産などの別の網が掛けられ、まったく訳が分からない状態に陥っています。このタテ割り行政の諸悪は、実は「機能別行政」にある事はほぼ間違いないでしょう。山の木には、ざっと数えるだけでも10以上の機能があり、それぞれの機能に注目すれば、機能別役所のそれぞれの見方から、それはわが省の仕事だ、といパイの分捕り合戦になる訳です。その機能さえ最初に識別できれば、単年度予算は「実績主義」なので、翌年もほぼ同じ額の予算を囲い込む事が出来るのです。

しかし、実際に山に生えている木は、役所毎に何層にも広がっている訳ではなく、たった一層にしか植えられていない訳です。それを無理に機能に分けようとすれば、道から500m以内の里山とそれより奥の「奥山」に分ける程度しか出来ないでしょうし、あるいは役所のテリトリーに従うなら国有林や県有林、民営林などの持ち主別の区分けしか出来ない訳です。同じ樹種で、同様の利用価値を持っている林野の場合でも、短い林道を設ける場合でさえ、所有者によって混乱してそのルートが決まらない事も多いのです。逆に国有林の場合には、国道並みのオーバークオリティの林道が建設されてしまい、日に数台しか車が通らないピカピカの道が残ってしまう訳です。

これを回避する方法はたった一つです。この国の国土の2/3を占める森林であれば、その保全や多面的利用のためには、絶対に「森林省」を作るしかないのでしょう。更に続きます。

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