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2013年8月30日 (金)

2173 やっとくすぶり始めた

1年前、東北にUターンし、再生可能エネルギーの重要性とそれをテコにした地域産業の活性化を、行政や企業に対して「お経」の様に繰り返し説いて回った結果、ここに来てやっと何かがくすぶり始めた様な気がしています。一個人の話だけでは、行政や企業経営者はなかなか動かないものですが、他県からの関連するニュースに加え、とりわけ外圧や欧米の状況に影響を受けやすいこの国では、ヨーロッパの先進事例が繰り返し紹介される度に、この地域でも人々が徐々に前のめりになっていく様子が確認できるようになったのです。

誰しも再生可能エネルギーを増やして、原発をゼロにし、化石エネルギー価格の高騰にもあまり心配しなくても済む国にしたい、という総論では賛成するのでしょうが、産業(ビジネス)として考えた場合には、やはりそのためのインフラやシステムの構築、さらには収益性と言った「現実」を避けて通る事はできません。従って、再生可能エネルギーの拡大のためには、先ずはエネルギーを転換しながら、再エネを安定的に供給するシステム作りと、同時並行的にそれを継続的に利用するいわゆるマーケットを形成していく作業が必要となるわけです。

例えば、頑張って木質バイオマス(薪やチップやペレット)を供給する側の仕組みを作っても、それを燃やす機器(ストーブや温水ボイラや温水ヒータあるいは床暖房など)の普及無しには、市場そのものが形成されないでしょう。勿論基本的なニーズは足元に見えています。例えば、投稿者が住むのは、東北の日本海側では典型的な町ですが、住宅用の熱需要(暖房・給湯のみ)でも、人口一人当たりで見ても、年間30万円前後の支出を余儀なくされる土地柄なのです。従って、そのニーズに応えるバイオマスエネルギーの供給と、その利用機器には、確実なニーズに支えられている硬い市場だと断言できるでしょう。売れるかどうかも分からない、成功率が(千に三つの)新たな製品を開発して大きなリスクに曝されるよりは、今足元に見えているニーズを狙った新たな市場を作っていく方が、どれほど楽でリスクが小さいか、やっと人々が気付いてきた結果の「くすぶり」なのだと楽観しています。

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