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2013年8月31日 (土)

2174 新たなニーズ?

モノが売れなくなると、企業は、いわゆる新製品を市場に送って新たなニーズを開拓しようと躍起になります。国も、何しろ三本目の矢を空手形ではなく、少しでも実のあるものにしようと、盛んに煽り立てるでしょう。Aベノミクスと言えども、お国が自分で事業を始める訳ではないので、学者先生が成長が期待できると「占いを立てた分野」を成長分野と取り敢えず決めて、民がお金を借りやすい様に、市場の資金をジャブジャブに増やして環境を整えてはいる訳です。

とは言いながら、人口が増えないどころか右肩下がりになっている現状で、そんな都合の良い成長分野などある筈もありません。スマートフォンの機能をいくら付け加えたとしても、一人で何台も使う訳もありませんから、絶局はパイの奪い合いの「セロサムゲーム」を繰り返すだけに陥ります。医療分野が成長分野だとしても、そに市場を成長させるためには、結局医療費が膨らみ、それを支える人たちの負担が増えるだけになるでしょう。私たちは、パイなど最早大きくはならないと思い定めるべきでしょう。

そうではなくて、考えるべきは「地域市場を地域に取り戻す」事だと言えるでしょう。これは、あの党の「日本を取り戻す」という訳の分らないキャッチコピーとは違います。地域にある基本的なニーズを、その地域のビジネスが充足させると言う意味なのです。これを「地産地消」と言い換えても、大きな違いはないでしょうしもっと正確には「地域循環」と呼ぶべきかも知れません。いずれにしても、衣食住と言った基本的なニーズの充足を、もっと多くの地元企業が引き受ける仕組み作りが必要です。しかし、考えてみればこれは数十年遡れば、どこの地域でも普通に行われいた事でもあります。私たちは、資源やエネルギーを大量に輸入し、自動化された工場で大量に生産し、それを消費して大量にゴミを排出する、20世紀後半の仕組みを作り上げてきましたが、それは地域循環からは大きく逸脱する流れでもありました。私たちは、足元の宝物(ニーズや資源)を放り出して忘れ去り、新たなニーズの鉱山を掘る事だけに夢中になってきた様な気がするのです。たぶんどこかで道を誤ったのでしょう。足元を見もしないで、新たな鉱脈を指し示すリーダー達に盲目的に従った結果なのかも知れません。

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