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2013年11月 4日 (月)

2230 knowing why

この国の教育(あるいは価値観)で最も足りないものを一つ挙げるとすれば、それは「knowing why」を教えない(考えない)事だと思っています。今学校で教えている事は殆どが「knowing how」ではないかと想像しています。1+1は何故2にしかならないのか、例えば水1とアルコール1を足しても決して2にはならないのに、あるいは人と人が協力する時にはたぶん2以上になる事は殆ど教えられていないでしょう。何故?を考えさせれば、水とアルコールの分子の大きさの違いにより混合液の体積が目減りする事、あるいは個々人の作業の足し算に比べて、共同作業や分業により、能率がかなり上がる事が何故そうなるのか理解できる筈です。

例えば、原発が何故行き詰まるのかは、単に事故を起こして深刻な放射能汚染を出した事ばかりではなく、使用済み燃料の処理方法や、古くなった炉の処理方法、あるいは放射能それ自体を消す(あるいは完全に遮蔽する)技術が全く開発されていないこと、更に言えば原子炉自体の制御方法が、本質的にブレーキだけのコントロールである事など、数多くの「未解決の問題」が山積であるとの前提に立てば自明です。しかし、感情論だけではまともな議論すらできないのです。

knowing why」で議論すれば、何故無理やり増税し、物価を上げて経済を活性化させなければならないのかに関しても、もっとマシな提案できるとも思うのです。あのリーダーは、なぜ物価が上がって経済活動が活発になれば人々が幸福になれるのか、そもそもモノやお金だけが幸福の指標なのか、あるいはGDPの増加だけが国を豊かにするのか、説明し尽さなければならないでしょう。「knowing why」のフィルターで物事を濾してみれば、その本質が見えてくると思うのです。その何故を5回くらい繰り返し、それにしっかり答える事が出来る行動や政策は、ほとんど問題はないでしょう。Aベノミクスは、増税し物価を押し上げて景気を底上げすれば、少し遅れて人々の平均所得も少しだけ増えるところまでは説明していますが、それが格差の縮小になるのか、あるいは果たしてそれが国民の「総幸福度」を上げてくれるのかは全く説明していない「knowing how」の政策でしかない、と切って捨てるしかないのです。

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