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2013年11月 9日 (土)

2235 実は~である

投稿者も何気なく使ってしまいますが、「実は、~は~である」と言い回しを使ってしまいます。これは、意識しているかどうかは別にして、「~は~に過ぎない」という還元主義的な表現に陥っている証左とも言えます。一方で、「~は~でもある」という言い方がありますが、こちらは物事をより広く捉える視点での表現であり、より好ましい立場だとも言えるでしょう。実は、大気中の二酸化炭素の増加は、温暖化の原因となっている、と言い切ってしまうのはあまりにも単純で、還元主義的見方になってしまいます。「~は~でもある」という見方は、「実は」物事を別の角度から見た、多面的な視点「でもある」とも言えます。

さて大気の循環や気候など言う地球規模の変動を、気温変化やその原因と言われる温暖化効果ガス(GHG)の増加に「還元」しては、あまりにも狭い視点でしかないと言うしかありません。この見方に立てば、GHGの6割を占めていると言われるCO2の排出量さえ減らせば、問題が解決(あるいは縮小)すると言う短絡的な議論に陥るのです。環境問題は、勿論GHGだけではありません。資源の枯渇、繰り替えられる途上国での公害、廃棄物の処理、消せない放射能汚染、海洋汚染、大気中のNOxゃSOxやPM物質の増加、資源産出国での鉱害などなど、枚挙に暇がありません。

温暖化問題だけでも、単眼的視点であるGHGだけでは把握しきれず、海洋の熱塩循環、大陸や海洋のアルベド、関連しての森林や砂漠の消長、太陽活動の変動、地球時点の歳差、火山活動や海洋からの火山灰やエアロゾルなどなど、同時に考慮すべき事項が山ほどあります。これに上記の視点を加えた多元方程式など、どんなスーパーコンピュータを使っても解けない難問だと言えるでしょう。しかし、問題を解決するのは困難だとしても、その根は結構単純かも知れません。つまりは、多くの問題の根は地上に増えすぎた人口と、その人々の膨らみ続ける欲望の掛け算で生ずる、2次カーブで増加する環境負荷である事は間違いないでしょう。環境負荷は一種類ではないので、この結論は「単眼的」ではありません。

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