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2013年11月11日 (月)

2237 レイヤー

CADや描画ソフトでは、必ずレイヤーが設定されています。一つのレイヤーに書かれた基準線や下書きに、その次のレイヤー図形や描画を行い、さらにその上のレイヤーでは色彩を載せると言った具合に利用します。基準線と葉、小説で言えばプロット(筋書き)、映像作品で言えば絵コンテになるでしょうか。小説や映画やアニメで、一体製作者は何を訴えたいのか、それがしっかりしていない作品は売れない駄作に陥るだけでしょう。

その意味で、この国の社会の基準線とは一体何なのか時々考えます。それが経済的繁栄だけならば、あまりにもさみしい国だと言うしかないでしょう。日本に追いつき追い越せとばかり、経済優先政策に突っ走り、リストラや外資導入と成長産業への極端なのめり込みに専念した隣のK国に何が起こっているかを見れば、経済優先の末路が見えそうな気がします。経済活動は、社会を形成するより多くの人々が、幸福に暮らすための「手段の一つ」でしかないのです。その手段が目的化する事が、進むべき方向を見失わせるのです。今の、あるいは過去の政治リーダーに、黒澤や宮崎が持っているプロット能力を持っていそうな人は多分殆ど居なかったのだと思います。だからこそ、数回の戦争を引き起こし、あるいは椅子取りゲームを繰り返しながら、経済優先の政策しか打ち出せなかったのだと想像しています。

私たちは、C国やK国経由で、文字を始め多くの文化を導入し、それを島国のメリットを最大限に生かして消化し、熟成させてきた歴史を持っている国なのです。モノが極端に少なかった社会では、それを上手く分け合い、少ないエネルギーを利用する工夫を重ねながら、精神的なものに重点を置く文化を作り上げてきたではありませんか。この混迷の時代にあって、これからの時代にあった新たな文化を発明し(あるいは改良し)それを逆輸出する事こそが、真にクールな国になれる条件でしょう。レイヤーからは少し脱線しましたが、更に続きます。

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