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2013年11月12日 (火)

2238 文系・理系・自然系

人の職業選択における向き不向きでよく議論されるのは、文系か理系かの分類ではないでしょうか。投稿者の場合は、機械弄り・壊し(手にする全てのガジェットを弄って壊してしまう事です)が好きで、理系の道を進んでしまいましたが、今立ち止まって改めてこの事を考えてみると、理系とはモノにこだわり、文系とは人にこだわる性癖を持った人種なのだと気づきます。物理・科学や技術は、対象となるモノを抜きにしては絶対に成り立ちません。何もなしに、頭の中で物事と人の関係を考えるのは、哲学などと呼ぶ立派な文系学問の一分野ですから。モノは五感で感ずる事の出来る対象であるため、好奇心の塊でもあるヒトは、モノが大好きなのです。モノの本質を探索し、それを利用して色々な道具や、それらを組み合わせた機械を作るのも、そうした性癖の為せるワザなのでしょう。

しかし、文系と理系の分け方には明らかに欠けているものがあります。何故なら、この世界はモノと人ばかりではなく、それら全体を抱合する「自然」を忘れてはならないからです。理系が扱うモノの中には、勿論人間が作ったモノばかりではない自然物も含まれます。しかしながら、そこで扱うモノはやはり人間に役立つか否かで、選別されている事は間違いないところなのです。例えば、微生物を扱う学問でも、人間を病気にする細菌やウィルス、あるいは有用な酵母やバクテリアなど、いずれにしても人間側から見たアプローチしか為されていない筈です。

ここで、文系と理系に加えて「自然系」というでも呼ぶべきカテゴリーを付け加えたいと思うのです。自然の中には、森羅万象が含まれ、当然の事ながら人間に何の関わりも無かったために無視されてきたものも含まれます。何しろ、これまで全くと言ってよい程注目されなかった、自然ですから、そのデータすら殆ど無いでしょう。それらは、農耕に利用される土壌の下に広がる地中深くの世界であったり、深海であったり、海底火山の火口付近であったり、あるいは南極の氷の下の湖であったり、あるいは目には見えない昆虫に寄生している微生物だったりが含まれるのです。それらは、ごく一部の「変わり者」の研究者が注目している程度の世界ですが、今私たちが知っている自然に比べれば、何倍も大きな世界ではあります。自然系の人々は、決して自然と戦うんではなく、あくまで謙虚に、巧妙な自然の仕組みをひたすら学ぶという姿勢を持たなければならないでしょう。

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