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2013年11月16日 (土)

2242 勿体ないオバケ

別にテレビのCMの事を話題にする訳ではありません。人は、たとえ進む方向が間違っていたとしてもなかなか引き返したり、方向転換が出来にくい存在の様です。何故なら、それまでに費やした努力が大きければ大きい程、それまでに流した汗が愛おしく、「勿体ない」と感じるからなのでしょう。

余り引き合いに出したくはないのですが、いまそれなりに注目を浴びていますので、宇宙ステーションを俎板に上げてみましょう。今の姿の宇宙ステーションの姿になるまでに、何度シャトルを打ち上げて、それにどのくらいの費用が掛かったのか、あまりに巨額過ぎて考えたくもありませんが、日本モジュールを維持するだけで年間400億円ほど掛かるとか。これは、あの狭い筒型の部屋の「家賃」という事になります。その上、年に1-2回程度は、宇宙飛行士の往復「運賃」を、独占宇宙タクシー会社であるRシアに支払ってもいるでしょう。これが400億円に含まれているかどうかは、大きな問題ではありません。しかし、無重力下のメダカへの影響を調べるだけにしては(勿論それだけではないでしょうが)、明らかに高すぎる研究費です。

あの宇宙ステーションを計画した時の理念は、たぶん新たな惑星探検ミッションの中継基地や無重力下での薬品や合金の製造(宇宙工場)のひな形とするなどがあった様に記憶しています。しかしその青写真は、その後の計画の大幅な遅れや時代の流れですっかり変わってしまったに関わらず、宇宙長屋を「空き家」に出来ないのは、間違いなく「勿体ないオバケ」の所為なのです。何千億円か掛かった宇宙長屋の建設費用が勿体なくて、それを支払った国民に(一応)申し訳なくて、すでに目的を失った宇宙ステーションを捨てられないのです。半年間もアリバイ作りをさせられるW田さんは、また骨がヒョロヒョロになって来年帰還するでしょう。ある意味では勿体ないオバケの犠牲者と言えるかも知れません。しかし、このオバケは宇宙ステーションだけではなく、例えば着工済みのダム工事や、すでに役割を終えたインフラの維持や、企業の研究開発投資などでもごく普通に現れてもいるのです。このオバケに惑わされて、撤退の決断が遅れたプロジェクトが過去にどれだけ存在したことでしょう。ある時期以降、個々のプロジェクトの粒が大きくなり過ぎてもいるので、このオバケはますます頻繁に現れることでしょう。

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