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2013年11月18日 (月)

2244 予測とコントロール

コントロールの本質を考えると、それを実行するためには先ずは、制御すべき変数を予測しなければなりません。制御量を計測するだけでは不十分です。単に制御量を計測し、それにフィードバックを掛けるだけの制御系では、必ず制御の行き過ぎ(オーバーシュート)が発生するからです。最も理想的な制御法は、少し先の状況を予測し、予め制御量を加減するフィードフォワードを行う事なのです。そのためには、確実な予測の技術が欠かせないのですが、システムが複雑になればなるほど、制御すべき量の種類が増えて、正確な予測は難しくなります。

さて、国の舵取りというコントロールを考えてみると、あまりの制御量の数(変数)の多さに、気が遠くなる様な気がします。マツリゴト(政治)内部の椅子取りゲームは勿論ですが、経済の舵取り、外交の舵取り他、大臣の数だけある省庁の舵取り、国民意識のトレンドを読む事、それを報道するマスコミへの対応などなど、政治家はよく気が狂わないものだと感心するしかありません。というより、実は彼らは極端に鈍感なのかも知れません。そうでなければ、三月で気が狂っている筈だからです。

これは、実は制御系には重要な要素でもあるのです。つまりは、制御系の感度(ゲイン)が敏感過ぎるとコントロールが不安定となり、ちっとも静定しないのです。これをハンチング状態と呼びますが、一度この状態に入るととシステムがバタバタ踊り出し、大きな故障の原因にもなるのです。制御系でも政治でも、実は鈍感力がモノを言うのかも知れません。

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