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2014年3月 1日 (土)

2322 再エネ展示会(PV)

今回の再エネ展示会のもう一つの目玉は、言わずもがなですが太陽光発電(PV)でした。残念な事に、この国がPV製造の首位の座を明け渡してから、後発でありながらトップの座についたDイツやC国のメーカーは、過大な設備投資を断行したものの、欧州におけるFIT制度の終了や種々の助成金減額や打ち切りなどの障害があり、またPV設置のスピードが鈍った事もあり、倒産の憂き目にあっているケースも多い様なのです。従って、FIT制度が始まったばかりのこの国を目指して、今回の展示会には多くの海外メーカーが押し寄せた感があります。

先ずPVモジュールメーカーですが、ブースの数をざっと眺めるだけでも、それこそ雨後の竹の子のように乱立している様に見えます。その中には、自社でPVセルを製造している中大手と、セルを買ってきてモジュールに組み立てる中小手に大別できるでしょう。セル自体の変換効率は、ほぼ20%を少し割る程度まで向上し、そこで頭打ち状態に至って、結構時間が経過しました。今以上の効率を追求するのであれば、ガリウム・ヒ素などといったヤバい原料をドープするしかないと思われます。しかし、それは使用後のマテリアルリサイクルを考えると、やはり禁じ手の一つだと言うしかありません。

今回の展示会には、勿論モジュールメーカーの何倍もの「架台メーカー」が出展していました。その中で目新しいのは、これまでの鉄系、アルミ系の架台に加えて、木製の架台メーカーが数社出展していた事でしょうか。木製なので、台風に耐えるためには流石に管柱程度の角材が使われいました。耐候性を上げるために防腐剤も含浸させています。材料としては、たぶん杉の間伐材が使われいる様です。架台としては、これまでにも増して可動式(つまりは1軸、または2軸のヘリオスタットです)の展示が増えていた様に感じました。つまり、季節や時間によってモジュールの向きを変える事が出来る訳です。上手く設計すれば、実質の発電量は、固定式に比べ3割程度アップしますので、16%のモジュール効率の安いパネルを使っても実質では20%を超える発電量が得られます。1軸のヘリオスタットでも2割程度のアップは期待できるでしょう。今後の課題は、可能な限りシンプルで安価な可動式架台の開発でしょうか。もちろん台風も積雪もある国なので、強度は犠牲にはできません。価格的にも、追尾機能をつけても3割以上高くなれば、投資効果は消えてしまいますので、1本支柱で機械的に2軸制御の架台も土地代の節約とモジュール枚数の減少を合算して、メリットが出る価格設定にする必要もあるでしょう。

モジュール効率もkw単価もかなり飽和してきたこの業界では、安いモジュールと可動式の架台の組み合わせによって、面積当たりの最大発電量=kw単価の最大を狙うのが今後の方向の様に感じました。

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昨日まで東京ビッグサイトで行われていた「PV Expo 2014」、結局筆者は仕事の都合で行くことができなかったのだが、各ニュース、見てきた方が書いたブログ記事、見てきた方に聞いた話などから分かったこと、感じたことなどまとめておきたい。 まずは「環境カウンセラーの独り言」から「2322 再エネ展示会(PV)」という記事より。 太陽光発電モジュール・メーカーの数がとにかく多いこと、ドイツや中国など外資系メーカーの出展が目立ったことなど、実際に目の当たりにした感想を記されている。 企業の多さについて「雨... [続きを読む]

受信: 2014年3月 1日 (土) 11時49分

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