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2014年3月 5日 (水)

2326 再エネ展示会(EV、FCV)

今回の一連の再エネ展示会には、勿論自動車分野の展示もありました。中身はと言えば相変わらずと言うしかありませんが、EVFCVでした。ハイブリッドやPHVは既に量産実用化レベルにあり普通の自動車ショーでの展示で、デザイン勝負となっている感があります。次に実用化レベルが高いEVは、ジワジワとではありますが、バッテリーの重量当たりの蓄電量向上による航続距離が伸びつつあり、それなりに普及のスピードは加速している様に見えます。しかしながら、今主流となっているリチウムイオンバッテリーには、封止が破れると過熱したり、発火したりすると言う重大な欠点もあり、車のバッテリーの様に充電時や放電時に大電流を流す様な使い方には不安もぬぐい切れません。その意味では、本当の実用化は、通常に使い方でも、事故が起こってバッテリーが破損した場合でも安全性が担保出来、しかも容量の大きなバッテリーの開発まで待たなければならないかも知れません。

一方FCVは、市場で販売が開始された当時、確か1000万円とかいうとてつもない金額だった様な気がします。FCVに使われる燃料電池(FC)は、いわば水素をゆっくり燃焼させて、熱と電気を同時に取り出す仕掛けではありますが、その電池のコストダウンのレベルがまだ十分ではありません。また、燃料となる水素を保持するには、常温で使う限りにおいては数百気圧に圧縮するか、あるいは水素吸蔵合金を使うか程度しか今のところ良い方法がありません。車に搭載するには、加圧してもドラム缶1本ほどのタンクが必要ですし、水素吸蔵合金の場合は、モノが金属であるだけに重量がかなり重くなるという決定的なデメリットを抱えています。しかし、常温で保管でき、エネルギー密度も高い石油インフラが出来上がっている現在、それを水素燃料に置き換えるには数十年の期間と大きな投資も必要となるでしょうから、実用化レベルに近づくのは、たぶん今後20年以上を要すると見ています。

水素燃料を得るにはメ、タンガスや石油を改質して作るか、水を電気分解するか、もう一つは水を熱分解するかなどの方法がありますが、いずれにしても経済性の壁が立ちふさがります。つまり、水素を得るために使われるエネルギー源を何に頼るべきか、という問に経済的な裏付けのある答えが必須なのです。これをブレークするには、やはり太陽熱や太陽光発電や安価な水力発電や風力発電などになるのでしょうが、一方で折角出来上がったインフラを捨てるのも勿体無い話です。しかも水素燃料で航空機を飛ばす訳にもいかないのです。

それをブレークすには、どうせ水素を作るのであれば、それを再び二酸化炭素と合成して、人工の炭化水素を合成すると言う切り札もありそうに思うのです。プロパンやブタンであれば、比較的低い圧力で液化しますから、例えば炭素繊維で強化したタンクであれば、重量もそれほど重くはならないでしょう。たぶん続きます。

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