« 2326 再エネ展示会(EV、FCV) | トップページ | 2328 プッシュかプルか »

2014年3月 6日 (木)

2327 再エネ展示会(足りないもの)

今回の再エネ展示会でカバーされなかった再エネも結構多い事に気が付きます。それは例えば地中熱であり、バイオマスであり、熱エネルギーの有効利用に欠かせない蓄熱や熱交換器などです。

最初の地中熱は、実はかなり普及し始めています。というよりかなり以前からと言っても良いでしょう。多くの人はそれに気が付きません。それは、温水プールの加温やビルの冷暖房に使われるヒートポンプの熱源として、地下に掘られた縦穴にセットされた熱交換チューブから採熱されているため、人目に触れることが無いためです。しかし、これまではかなり狭い市場ですから、省エネルギー展などで時折見かける程度でしたが、ここに来て家庭用の冷暖房+給湯の熱源として地中熱が俄かにホットになってきた様な気がします。それも「新エネ」としての位置づけで。

次にバイオマスですが、実のところこれまでは余り人気がありませんでした。それは専ら暖房用の熱源としての位置づけられたエネルギーだったので、北国の需要家にしか注目されなかった事に最大理由がありそうです。対象となる人口が少ない市場には、多くのメーカーが注目する筈もありません。それに比べてヨーロッパや北米は、バイオマス(チップや薪やペレットなど)を使う暖房・給湯には市街地以外ではむしろ人気があり積極的に使われている様に見えます。それは、そこでホームセンターを覗いてみれば一目瞭然です。その市場に向けたメーカーの活動も非常に活発です。それは、例えば薪ボイラ(Wood boiler)やペレットポイラ(Pellet boiler)などといったキーワードで検索してみれば、山の様なメーカーHPが出てくる事でも明らかです。現在ペレットストーブを中心に、バイオマスの活用が活発となってきましたが、残念ながら室内で火を焚いて眺めるだけの「季節商品」でありこのままでは普及も限定的に留まる様に思えます。欧州の様にボイラ室を備えた住宅で、エネルギーを温水に変えて、暖房と給湯が可能な小型のバイオマスボイラがあれば、温暖な地域でも燃料が手に入り易い郊外や中山間地で爆発的に普及するポテンシャルがあるでしょう。

一方で、地中熱もバイオマスエネルギーもそれを貯留する蓄熱技術と、各種の温度で利用する際の効率の高い熱交換器の改良は必須でもあります。しかもそれらは安価である必要もあるでしょう。メーカー(とりわけ中小企業)に期待したいのは、上に書いた熱利用に関わる機器は、どんな小さなメーカーでも、既存の設備や技術で対応できるのですから、是非チャレンジして貰いたいと言うことです。それも、そのチャレンジに大きなリスクなどは伴わないのです。大きな市場は確かにそこにあり、少しの不便さえ厭わなければ、それによって間違いなく石油の消費量は減らせるのです。

|

« 2326 再エネ展示会(EV、FCV) | トップページ | 2328 プッシュかプルか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2327 再エネ展示会(足りないもの):

« 2326 再エネ展示会(EV、FCV) | トップページ | 2328 プッシュかプルか »