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2014年3月12日 (水)

2334 木材消費大国

この国は世界一の南洋材消費国でもあります。南の国では熱帯樹林を皆伐し、その跡地を農園にして換金作物を植えようとしがちです。しかし、熱帯地方では有機物が短期間で分解される事もあって、海抜後の土壌の栄養分は貧弱で、そのままでは収穫が極端に少なくなるのです。熱帯地方で最も手間の掛からない農業は、実は焼畑農業しかないのです。従って、Iンドネシアなどでは、至る所で森林に火を放ち、焼畑農地を広げつつるのあるのです。そこから出る煙は、国境を越え今や国際的な環境問題としてクローズアップされてもいます。

しかし、焼畑で収穫量が持続するのは、木が燃えた後に残る灰(カリウム)などの養分が残留している数年間だけで、後は週買収穫できなため放置された荒れ野だけが残されます。しかも、いわゆる農業に適する土壌と呼べるのは土地表面のごく薄い部分だけで、その下は粘土か、養分の少ない赤茶けた無機質の土の層が広がっているだけになります。そこにはごく限られた種類の雑草しか生育できないのです。しかも、降雨によってその薄い土壌も洗い流されますので、最終的には殆ど草すらも生えない硬くて、不毛の荒地になってしまいます。その様な光景は、アジアばかりではなく、ブラジルでも目撃しました。

これはしかし、彼らだけの責任ではありません。最初に書いた様に、この国は一時は1億トンを超える量の外材、主には南洋材と北米材ですが、を購入し「消費」しているからです。時間を掛けて育てられた国産材は緻密で、解体しても「古材」としての価値は残りますが、合板に使われる南洋材などはスカスカで弱いため、解体された材料は捨てるしかありません、米松などの安価な材料は、木製パレットや梱包材程度の用途に向けられ、最終的に焼却炉に投げ込まれる運命にあります。つまり私たちは大量の木材を日々消費し続けている「罪深い」国民であると言うしかないのです。とりわけ、森林の消滅が環境問題だという意識すら低い彼の国々では、もはや後戻りのできないPoint of noreturnまで来ている事すら意識にのぼっていないいないのでしょう。

私たちには、可能な限り国産材を活用する義務があると思うのです。森林作業が過酷なら、kyy斜面でも使える重機を開発すれば良いでしょう。間伐材を有効活用する技術(例えば安価な圧縮木材の実用化)を開発すれば、木材の価値は何倍にもなるでしょう。山から木を降ろす産業が、昔の様に増えれば、材にならない部分は燃料(木質バイオマス)として、ストーブやボイラの燃料として有効活用も出来るでしょう。つまり、外材の輸入量を減らす事によって、彼の国の環境破壊にブレーキが掛かり、国内に雇用と新たなエネルギー源が生まれる、一石三鳥が実現できる事になるでしょう。今日からは岐阜に行きますので、数日間は投稿できません。再開は多分18日頃です。読者も余り多くないブログなので、断るまでもないのですが・・・。

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