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2014年3月19日 (水)

2336 水資源

水は、今のところ余り「資源」だとは認識されていない様に見えます。しかし、石油より地下資源より、圧倒的に資源枯渇の危機に瀕しているのは、実は水資源(淡水資源)なのです。既に、目に見える形で危機に直面している地域は、数多く存在します。かつては四国程の面積がありながら殆ど干上がってしまった中央アジアのアラル海、あるいは地下水(化石水)を汲み上げすぎて、農業存続の危機が叫ばれているアメリカ平原地帯、さらには渇水期には川の水が途切れる断流を引き起こしている黄河などは、ホンの一例に過ぎません。

そもそも、地球上には約14億立方キロの水が存在すると言われていますが、その97.5%は海水で、そのままでは飲料水や農業には使えません。残りの2.5%もその殆どが陸氷の形で存在するため、結局最終的に人間が使える淡水は、川を流れ下る河川水、湖沼に溜まっている水や地下水など全体の0.8%占める淡水の、そのまたごく一部という事になります。とりわけ、農業灌漑に多量に消費される地下水の内、化石水と呼ばれる水は、太古の湖などが干上がってその地下に残った水なので、もはや補充される事がなく、年々水位が低下する一方なのです。また、熱帯林などの無計画な森林伐採に伴い、森林地域の保水力が弱まり、せっかくの降雨も、短時間の内に海洋に流下または蒸散してしまうのです。

私たちは、地上に振った雨を、出来る限り長い時間貯留し、それを有効に利用する工夫を重ねる必要があるのです。植林をして森林面積を増やすことは、最も効果的な水貯留の手段の一つです。しかし、そのためには気の遠くなる様な時間と人手が要るのも事実です。かと言って、ダムの建設の様な人口の貯留施設も、土砂流入を考えれば恒久的な手段とは呼べません。局所的な(例えば植物の根)に灌漑するための含水ポリマーなども効果的ですが、限界もあります。結局、私たちは非常に近い将来、多量のエネルギーを使い、大気中あるいは海水から真水を得るしか方法が無くなるかも知れません。ここでは、製造や民生とのエネルギーの奪い合いが生じますが、優先順位は先ずは生きていくためには当然の事ながら農業とならざるを得ないでしょう。考えられる最良の方法は、太陽熱だけを使って淡水を得る、新たな工夫を取り入れた「太陽熱海水淡水化装置」しか見当たらなさそうなのです。もちろんこの様な装置の効率は低くならざるを得ないので、数や面積で稼ぐしか方法がありません。

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