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2014年3月24日 (月)

2341 消費者の利益

利益がホドホド生まれなければ、生産者の事業は続きません。もちろん、自家消費のための食糧や燃料(薪炭など)は、自分自身が生きていくために生産するケースも多い筈です。しかし、この国は高度成長期を経て、社会が生産者と消費者に分離してしまいました。この社会において、自社で作ったものを従業員自身が消費するケースは非常にまれになっています。たとえ、それが食品産業であってもです。冷凍食品工場の従業員が、パッケージの破れなどで売れない商品を貰ってくる事はあるかも知れませんが、お菓子工場の不良品で従業員が食事を代替する事は出来ないでしょう。もちろん、車メーカーの従業員と言えども、例えば15%程度の割引制度はあるのでしょうが、自社の車といえども一消費者としてお金を払って買うしかありません。

生産者は、仕入れた部品や原料や副資材のコストに、エネルギーコストや人件費を加え、設備投資の償却費などを加えて、それに適正な利益を乗っけて売値を決める訳です。そうやって、企業の看板を維持しながら、基本的には何十年間か企業体を維持しているのです。しっかりした企業は、もちろん数百年間も老舗看板を掲げ続けています。

さて消費者の利益です。消費者は、食べ物や製品をお金を出して買って、その結果便益(食べ物の場合は、味覚の満足や栄養の獲得)得ます。その便益が、支出したお金に比べて大きければ大きい程、つまりはコストパフォーマンスが高い程、リピート購入するでしょう。その意味で、消費者の利益とは、他の製品より一段高い満足度を得る事にあると言えそうです。しかし、その様に消費者の利益を正確に捉えて製品を作ったり、あるいはそれを売ったりしている流通業は少ない様に見えます。つまりは、彼らの競争は同じような製品を、一円でも安く届ける事だけに集中している様に見えるのです。「真の顧客満足」とは何か、を追求すれば、製品の中身はもっと変わってきても然るべきだと思うのです。強い顧客満足は、一種の快感の様に顧客を魅了し、その製品の積極的なリピータになる事は間違いないところです。具体例に関しては、たぶん続きます。

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