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2014年3月28日 (金)

2345 3K再考

少し古くなった言葉ですが、3K産業とは、言わずもがなですがキツイ、キタナイ、キケンな作業を伴う仕事を指します。しかし、人々がそれらを忌避した結果、この国の産業構造は、2/3がサービス産業という名の、ラクで、キレイで、アンゼンな(仮にここではRKA産業と呼びます)第三次産業の国になってしまったのでした。サービス産業は、その名前の通りモノを作らない産業です。モノを売ったり、買ったり、運んだり、あるいは顧客に便益やアメニティーを提供したりといったビジネス形態になります。

しかし、どの様な道筋で考えても、RKA産業だけで社会システムや経済が回るとは思えません。そこで、短絡的な人たちは、不足している3K産業に、積極的に外国人を就業させようとする仕掛けを提唱しているのです。例えば、技術研修という名の数年間の滞在と就業を可能とする制度です。しかし、それではこの国の人々は、ますます「ナマケモノ」になってしまう様な気がします。ナマケモノ集団の間を、外国人労働者だけが額に汗して働くような国の姿を絶対に見たくはありません。

夏の額に汗して働く3K作業無しに、安寧な冬の生活が成り立たない事は、「アリとキリギリス」の物語絵本を改めて開かなくても、幼児でも理解できる話でしょう。春の薪採取、夏場の乾燥、秋の薪割作業無しに、冬の暖かい部屋は実現できないのです。それを、スイッチ一つで灯りや冷暖房を自由に使いこなせる、電気や石油という「楽なエネルギー源」を見つけてしまった人類の悲劇とでも言うのでしょうか。加えて、この国のメーカーが20世紀後半を通じて、汗水を垂らして便利である事へのあくなき追求したことが、結果的にはナマケモノ集団を作ってしまったのは、時代の皮肉としか言えません。

K作業は、実は必要不可欠で、しかも結構楽しいことは、例えば薪割イベントなどが人気である事からも明らかです。つまり必要なのは、3K作業を楽しく行う環境やココロの持ち方を若い人たちにも知って貰うことなのかも知れません。山の木を、重機の助けも借りながら伐って降し、材木や薪やチップににしながら多面的に活用する産業は、かなり楽しそうでもあります。少なくとも、楽しめる要素は多そうです。同様に、(無駄ではない)本当に必要とされるビルやインフラを作り上げる建設業も、モノを作り上げるというヒトの本能を快く刺激する産業もあるでしょう。何故若者が、都会にあるビルの、日光も差さないオフィスでパソコンに向かう仕事を好むのか、全く理解ができません。

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