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2014年4月 2日 (水)

2350 時代のフェーズ

戦後の経済的な復興では、この国はいくつかのラッキーに恵まれました。アジアで起こったいくつかのイデオロギー戦争の特需があったこと、オリンピックや万博などのイベントに恵まれた事、結果としてアジアにおけるモノづくりの拠点になり得たことが挙げられます。経済の高度成長は、付随する輸送機産業(つまりは船舶による輸送や航空機・車産業や鉄道輸送産業などです)や金融システム、さらには流通業などの第三次産業の隆盛も招いたのでした。

しかし、時代の「フェーズ」は変りました。別の言葉で「モード」という言葉もありますが、投稿者はモードは循環的に変わるもの、フェーズは不可逆的に変化(進む)するもの、と定義しています。例えばIPCCは、温暖化傾向が既に不可逆的な段階に進んだ、と指摘しています。温暖化傾向が、まだ何らかの手段で回避、または実質的に軽減できる段階であれば、それは「警告」だけで間に合う訳です。しかし、それが既に不可逆的な段階に進んでしまえば、それに対しては「適応」しかなくなるいうことなのでしょう。

では、この国の産業に関してはどう考えたら良いのでしょう。もし、時代のフェーズが1個進んだと仮定すれば、彼らはその新しい時代に「適応」しなくてはならないのです。しかし、残念ながら、国のリーダーも産業界を牽引している経営者たちも、その認識が十分ではない様に見えます。景気は循環するものであり、常にそれは上向かなければならないものだと言う思い込み、更にこの国はモノづくり大国であり続け、科学・技術も大したものだと言う信じ込みがまだまだ強すぎる様に思えるのです。間違って貰いたくないのは、科学や技術は「手段」に過ぎないと言う事なのです。しかし、新しい成長戦略ではそれが「目的化」されている様に見えてしまいます。全ての国々にとって、そしてそこに住む人々にとって、最大の目的は、近隣諸国と平和的に関わり、物質的にはそれほど豊かではないかも知れないが、しかし慎ましくココロ豊かな暮らしが送れる社会を築くことにあるはずなのです。物価が給料以上に上がるくらいなら景気なんかは上向かなくてもいい。製品を輸出し過ぎて国際間で摩擦が出るくらいなら、空が目立つ工業用地でも使って国内でもっと食糧を生産すれば良い。子孫に借金をツケ回すくらいなら、今の時代に倹約生活を送ればいい。敢えて言うなら、これらが新しい時代フェーズへの「適応策」になるのかも知れません。続きます。

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