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2014年4月22日 (火)

2365 天然エンプラ?

同じ展示場には、最新のプラスチック材料やそれを応用した技術や製品も展示されていました。プラスチックの世界はまさに日進月歩だと思いました。プラスチックは、軽くて加熱しての成形が容易な「安い」工業材料として多用されては来ましたが、強度が低い、熱に弱いなどの理由で、その広がりにも限界が見えていました。しかし、時代は変りました。熱に強いもの、強度が金属並みに高いもの、精密な射出成型が出来るもの、電気を通すもの、電流を流すと変形するもの、強く水を弾くものなどなど、素材としての能力は飛躍的なスピードで進化している様です。特に、プラスチックをフィルムに加工したものや、金属箔と組み合わせた機能性フィルムの世界は、驚異と言うしかなさそうでした。メーカーやその開発者は「プラスチックやフィルムに出来ない事はない」と主張している様な展示会のムードではありました。

しかし、技術屋から環境人間に脱皮したと思っている投稿者にとってみると、やはりそれらの「環境性能」は決して高くないとも感じました。つまり、リサイクル性が良く、原料が石油依存ではないという基本的な環境性能が確保されていないのです。一部に、木材由来のセルロースファイバーを原料にしたプラスチックに注目する動きがありますが、石油資源の殆ど存在しない国であるが故に、この分野の研究加速が待たれるところです。

ちなみに、木材を極限までに圧縮した状態(比重で言えば1.6程度)で形状固定を行えば、アルミニウム並みの強度が得られる事が分かっていますし(圧縮木材)、繊維方向が明確ですので、加工した木材はいわば「天然の複合材」であるとも言える訳です。研究者には、石油系プラウチックも開発はこの辺でスピードを緩めてもらい、是非「天然エンプラ」の開発に勤しんで貰いたいものだと感じました。

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