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2014年4月24日 (木)

2367 出口戦略

企業や国が打つ種々の施策に関して、何時も感じる事はその「出口戦略」です。企業の収益減少や国の景気低迷に対して、リストラ策やAべノミクスなどといった「対策」を打ちます。対策というのは目の前の問題に対して打つ手ではありますが、それはあくまでも当面の手であって、恒久的な施策ではありません。ビジネスが減少したので、従業員数を減らす、あるいはデフレが続くので、お金を印刷してインフレや円安を誘導し、公共事業を増やして、景気を持ち上げるなどという手は余りにも古過ぎて、あくびが出ます。

当面の施策がそれなりに奏功したとして、それが当面の事態が過ぎ去った後も有効であるとは限りません。というより、それでは企業業績や景気の乱高下を繰り返す事につながるのは、これまでの歴史で散々学習してきたはずなのです。なんとか景気が何十か月続いたが、その後のなんとかショックで、再び谷底に落ちると言うジェットコースターゲームを、私たちはいったい何度繰り返してきた事でしょう。三本の矢を射るのは簡単な話です。誰かが決めて誰かに命ずるだけで済むからです。しかし、それは結果として残る更なる債務の上積みを子孫に残す事に他なりません。誰も三本の矢の出口戦略など考えていないからです。

大切は事は、当面の施策後の「出口戦略」である事は明らかです。出口戦略とは、当面の施策で変動した要素を分析して、予め次の手を打つ「フィードフォワード」制御であると言い替えられます。その意味で、何かを始めたり作るのはお金は掛かるでしょうが簡単な話です。道路や原発を山ほど作るのは簡単ですが、交通量が少なくなった道路を元の田畑や里山に戻した話は皆無ですし、原発も廃炉が決まったのはFクシマだけです。どの様な道筋で考えても、出口戦略の無い施策や、インフラ建設は当事者世代の(次世代に対する)無責任と断ずるしかありません。

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