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2014年6月 2日 (月)

2403 省エネ住宅

某社の高気密、高断熱住宅を詳細に観察する機会がありました。それはペレットストーブメーカーの燃焼試験に立ち会ったタイミングでした。FF(強制給排気)のペレットストーブは、確かに室内の空気を使って燃焼させる事はありませんが、ストーブじ本体が完全に気密になっている訳ではないので、気密の高い住宅で、もし室内が負圧の状態にあると、排気ファンが十分に働かず、燃焼空気が不足気味になり燃焼が不安定になり、時には燃料タンク側に空気が引かれて、逆火する危険性も生じます。高気密、高断熱住宅では、室内への結露などの不具合が生じない様に24時間換気が標準なので、台所や浴室の換気装置と相まって、室内がかなりの程度の負圧(例えば数ミリ~十数ミリPa)に保たれる可能性があるのです。

しかし、負圧に保たれると言う事は、隙間風が殆ど生じないと言う意味でもあります。隙間風がなく(高気密)、壁や屋根からの熱貫流が少ない(高断熱)住宅は、まさに建物の理想だと言えるでしょう。エネルギーをあまり使わなくても冬暖かく、夏涼しく過ごせるからです。問題は、暖房に火を使う場合なのです。ストーブ本体が完全に気密を保っていて、FF型であれば、何も問題は無いのでしょうが、構造が複雑になり過ぎて高価にもなります。またメンテナンスのためにストーブの扉を開けた時に、室内に多少の灰が出てくるでしょう。もし、そうでない場合には石油ストーブであれ、薪やペレットストーブであれ、その採用には慎重であるべきです。

それを回避する方法は、やはりヨーロッパで行われている様に、室外で薪ボイラやベレットボイラを焚いて、十分な量のて貯湯した上で、床暖房や温水ヒーターによって暖房を行う方法がベストな選択になるでしょう。その結果、風呂などの給湯にも使えるため、住宅設備がシンプルになります。問題は、この国の住宅は十分な敷地面積を準備しない事ですが、田舎であればそれも問題にはならないでしょう。エネルギーの消費を抑える根本的は対策は、民生用では省エネ住宅を増やすことしかないのです。

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