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2014年6月 6日 (金)

2407 温室トマト

秋田にUターンした知人が、温室でトマトを育てています。不思議なトマトで、同じトマトのつる(つる状に誘引するのでツルとしか呼べません)で何年も収穫できるらしいのです。一度その温室を見せて貰いましたが、あるツルを見ると根元の方には赤い実を付けている一方、その少し上には青い実があり、さらにその先には花が咲いています、花の先(生長点)は盛んに伸びようとするので、仕方なくツル全体を横に寝かせます。それによって、温室の高さに関係なく、トマト自身の好きなだけ丈を伸ばせる事になります。

栽培方法は、いわゆる液肥をしみこませた多孔質の培地で、成長の度合い液肥の濃度管理で行っている様です。一つのツルでは花から結実へ連続的につながっているため、事実上は年中収穫できる事になります。もちろん、温室の環境管理は不可欠です。日照、温度、湿度、出来ればCO2濃度などをある範囲内でコントロールする必要があるでしょう。冬季も凍らない程度には保っておく必要があるため、温室を覆うビニール膜は2重以上になっています。

とここまで書いてきて、ここ1週間以上続く異常高温の事を思い出しました。植物を正常に成長させ、食糧とするためには、それを栽培している地域の気候に適する品種を選定し、適切に施肥をし、あるいは殺虫剤を散布して育てる必要がありますが、異常気象が日常茶飯事になると、どうやら人間は、植物のためにもシェルター(家?)を準備しなければならない時代が近いのではないか、とふと想像してしまうのです。例えばコメは、熱帯のモンスーン地域から温帯の北の端である本街道南部まで栽培できる様に品種改良されましたが、猛暑日が連続する気象条件では、上手く栽培できない植物らしい事が分かってきました。もし、今後とも東南日本で栽培を続けようとすると、田んぼの気象条件を操作してやる必要があるかも知れません。例えば、強すぎる日差しを遮る寒冷紗などで、稲を守ってやる必要が生ずる可能性もあるのです。同様な事は、多くの果樹でも起こり得ます。四国でミカンが、長野でリンゴは作れなくなる日が近いかも知れないのです。品種改良に加え、農業(栽培方法)にも異常気象対策が必要な時代かもしれません。

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