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2014年7月 4日 (金)

2433 マネー(による)ロンダリング

括弧を除いたこの言葉は、犯罪に絡む汚いお金を、金融システムを通す事によって、色の付かないお金に浄化してしまう事、つまりは資金洗浄を指します。しかし、ここでは別の意味で新たな定義をしておきます。何が言いたいかといえば、本来もっと価値を置くべきモノが、経済社会の中でお金に姿を変える、つまりは換金されることよって、さながら洗濯で羊毛製品がひどく縮んでしまう様に、価値が大きく目減りしてしまう事を表そうと思うのです。つまりは、マネー「による」モノのロンダリングによって価値が目減りする事を指そうを思います。国際的な商品取引の例で言えば、例えばアジアやアフリカにおける、いわゆる換金作物などが挙げられます。各国が独立した今も、かつてのプランテーション農業が役者を交替しただけで、中身は殆ど変わっていない農業形態だと想像しています。当時は、宗主国の農場経営者が莫大な利益を受けとり、今はたぶん大資本の食品企業や巨大商社がしっかりと利益を得ている事でしょう。単作で、安い現地労働力を使った労働集約的な農業形態による搾取の本質は、全く変わっていない訳です。

その意味では、いまの国内の稲作も殆ど同じ状況だと言えるかもしれません。かつては、お金と同様に重要な富であり価値交換の象徴と考えられていたコメが、今や国際競争に晒されながらのただの換金作物に成り下がってしまったからです。作物が商品に変身した瞬間、モノの価値は市場の力学によって受動的に決められてしまい、それを生産した農家には多分十分ではないお金が入るだけに終わります。市場(商社)は、重量当たりで一円でも安い「商品」を巡って世界中飛び回り、価格競争力の弱い農産物の価格を叩くのです。それに飽きたらず、いわゆる先物取引と称する手まで使って、将来に亘って市場価格を牛耳るのです。

結局、製品や作物や産品を安易に市場に出したのでは、買い叩かれて不十分な代価(お金)しか受け取れないのです。そのお金の一部は、原材料や設備や人件費に回さなければなりませんから、下手をすれば赤字に陥るでしょう。結果として見れば、モノを提供するためのコストを市場で「理不尽な交換」で生ずる「負のマージン」によって、市場を牛耳るビジネスが莫大な利益を受け取っていると言い換えても良いでしょう。モノを右から左に動かくだけで莫大な利益を上げるビジネスこそ、ここで言うマネー(による)ロンダリングの仕掛け人と言えるでしょう。.それを防ぐには、結局市場に出さない物々交換か、ネットオークションの様なC to Cのビジネスしかないのかも知れません。C to Cに関しては続きます。

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