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2014年7月 5日 (土)

2434 C to C

C to Cとは、Customer(個人)間の直接取引を意味します。その一方が、少量生産する職人や農業を営んでいる人であっても良い訳で、いわゆる市場や流通業を通さない取引を総称します。その取引内容は、通常は非公開ですので、売り手側の利益は基本的には把握できませんので、大規模な取引でなければ、多くは税金の網にも掛からない事でしょう。もちろん、その経済規模が小さい内は、行政側も目こぼしをしてくれるのでしょうが、それが無視できないボリュームに膨らめば、当然の事ながら税の網目を絞られてくるはずです。

さてC to Cです。古くから、たぶん今でも細々と行われているとは思いますが、そのルーツは「市」にあるのは間違いないでしょう。生産者=売り手は、定期的に立つ市に商品を並べ、顧客と1対1で駆け引きを繰り広げて、モノを渡しお金を手にします。売り手は、そのお金を使って自分自身の家族の生活に必要な品々を買い、場合によっては明日からの生業の材料を仕入れて帰路につくことでしょう。同じ素朴な市でも、真正直な売り手はあまりお金を手に出来ませんが、一方で駆け引きに長けた売り手はより大きな金額を手に出来ます。そうこうするうちに駆け引きの上手い人は、売り買い専門の商人として生業を立てる道を選んだ事でしょう。商人の誕生です。

しかし、商人は売り買いを繰り返し、マージンを受け取る事で暮らしを立てますから、出来るだけ遠くの珍しい産品を仕入れ、その様なモノが手に入りにくい地域で売れば、より高いマージンを手にする事に気が付いた筈です。交易です。ラクダや馬車や帆船による輸送はやがて鉄道や車やコンテナ船やさらには航空輸送にとって代わられました。これは、国内でばほぼ翌日配送を可能にするスピードです。しかも、C to Cのコンタクトも、今やインターネットで瞬時にこなす事が出来るため、注文から配達までの時間は極限まで縮まりました。

では、工業製品ではどうかですが、残念ながら大量生産、大量輸送、大量小売の構図は、21世紀に入っても前世期の仕組みがそのまま移行しています。C to Cが極限まで進めるなら、生産ロットのサイズも可能な限り小さくすべきだと思うのです。3Dプリンタだけがそれを可能にするツールだとは思いませんが、それを含めハンドクラフトも併用しながら、必要とされるモノを必要な場所で作る仕組みはもっと広がっても良いと思うのです。究極のC to Cとは、例えば昔テイラーで洋服を仕立てた様な「完全なオーダーメイド」なのです。そうです、オーダーメイドではメーカーは注文を受けてから製造作業をスタートするのです。ここ、秋田には「曲げワッパ」と呼ばれるクラフトがありますが、完全オーダーメイドシステムでは、そのワザで作る弁当箱の大きさも、ユーザーのお腹の大きさに応じて微調整できる筈です。完全C to Cでネットを通じた注文で、広く注文を受ければ、見込生産をしなくても十分にビジネスになるでしょう。もちろん仲買人にマージンを握られる事も無くなるので、適正な利幅も確保できる訳です。

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