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2014年7月 8日 (火)

2437 歴史に学ぶ

先人の知恵はしっかり学んでおくべきでしょう。重機や工作機械の無かった時代にも、彼らは石を切り、城やピラミッドや長城を築いていた訳です。アンデスの遺跡では、縦向きのアリ溝を掘って、ほぼ純鉄に近い結合金具でしっかりと固定された石積みが見つかりましたし、日本の城でも石垣のコーナー部には、直線的に加工された石を金属の金具で固定している例が見られます。地震の多いこの国でも、石垣がなかなか崩れないのは、コーナーがしっかりと固められている事と、中間部においても地震の揺れでも簡単には崩れない様に、小さな楔石を詰めて、崩落を防いでいる工夫も見つかります。もちろん、石垣の中には土だけではなく、玉石なども混ぜて、振動を逃がす様にも作っているのです。

人力や、牛馬程度の動力しかなかった時代、例えば大阪城の石垣に使われている数十トンもある大石を、小豆島の石切り場で切り出し、それを今ある場所にどうやって据えたのか、あるいはイースター島のモアイ像を、さらにはイギリスのストーンヘンジの冠石をどの様に運んで据えたのか、未だに謎の部分も多いのです。ストーンヘンジの場合、石切り場から現地までは200㎞以上もあった事が判明しており、車輪の無かった(と思われている)時代にどうやって、数十トンモル石を数十個も運ぶ事が可能だったのか、殆ど謎のままです。イースター島の場合は、長くても数キロの移動なので、ソリやコロを使えば可能なのでしょうが、数百キロは現代においてさえ途方も無い距離だと言えるでしょう。

現代ではエンジン付きの重機やトレーラーを使えば、重量物移動など造作もない訳ですが、一方では現代人にはもしそれらを人力、畜力だけで運ぼうにも、最早そんな知恵は備わっていない訳です。石油や電力が不足する、または無くなるであろう将来には、私たちの子孫はただ右往左往するだけなのでしょうか、それとも新たな知恵をひねり出すのでしょうか。少なくとも、古文書など先人の知恵の一端にアクセスできる環境にある私たちは、もっとその知恵を発掘して記録しておくべきなのでしょう。

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