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2014年7月14日 (月)

2443 後ろ向き

世の中に存在する製品なりサービスなりを眺める時、多くのケースでそれらが「後ろ向き」である事に気が付きます。例えば医療や介護サービスです。人々は、それらのサービスは自分が病気になった場合や体が不自由になった時に受ける筈です。医療とは、病気になった人たちを治療するサービス業で、健康な人がそれを利用するのは人間ドックなどで病気の有無をチェックするなど限られた場合だけでしょう。介護サービスに至っては、健康な人は全く必要としないサービスだと言えます。

病気の人や弱った人をサポートするこれらのビジネスは、これからの少子高齢化社会では必要不可欠なものとされていますが、果たして本当にそうでしょうか。これらのビジネスの本質は、実のところ全くの後ろ向きさと言うしかないのです。何故かと言えば、それは体の状態が健康体でない人だけを相手にする商売だからと言うしかありません。体の状態が弱って社会活動からは後ろ向きになっている状態の人を扱う訳ですから、医療が頑張っても精々元の健康体に戻ればしめたもの、下手をすれば後遺症が残ったり、再発を繰り返したりする事にもなり兼ねません。一方で、介護ビジネスとは弱りかけたお年寄りを、生活の質をあまり落とさないで、一日でも長く生きながらえて貰うためのものであり、それ以外の何者でもありません。まさに後ろ向きのビジネスなのです。

一方、形のある製品(ハードウェア)でも同様に後ろ向き製品が目につきます。例えば車です。車を多く利用するようになって、健康が増進したと主張する人を見たことがありません。ドライバーの足腰は、年々弱体化し、職業ドライバーの中には体幹の筋肉が細り、腰痛持ちになる人も多いのです。車とは、人の筋力を奪う製品だと言うしかありません。またスマホは、携帯電話よりは多機能ですが、スマホを多用する様になった世代には、人に面と向かって話をするのが苦手になってしまった人も多い筈なのです。結果として、便利である事を追求した製品やサービスは、ほぼ例外なしに人々の能力を奪う方向に働く「後ろ向き」のビジネスや製品であると断言できるのです。もし今より便利で、しかも人々の健康状態や能力(脳力)を引き上げる効果があるビジネスや製品が実現出来たとすれば、間違いなくそれは成功すると太鼓判を押しても構いません。続きます。

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